大谷翔平に被弾したガ軍右腕 5.8mの左翼フェンス越える逆方向弾にあ然「あれが越えたのは本当に驚き」
2025年5月28日(水)11時43分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース9—5ガーディアンズ(2025年5月27日 クリーブランド)
ドジャースの大谷翔平投手(30)は27日(日本時間28日)、敵地でのガーディアンズ戦に「1番・DH」で先発出場。第3打席で2ランを放ち、5年連続20本塁打をマークした。6度目の20号到達は、日本選手では並んでいた松井秀喜を抜いて最多とした。3戦連発は今季2度目となった。安打は2ランの1本のみだったが、チームは9—5で勝利して2カードぶりのカード勝ち越しに貢献した。
2—0の4回2死一塁で大谷が快音を響かせた。初球のカットボールを振り抜くと、打球速度104.5マイル(約168.2キロ)、今季本塁打では最も高い39度の角度で高々と左翼方向へ上がった打球は5.8メートルの高いフェンスを越える362フィート(約110.3メートル)弾となった。打たれたバイビーはマウンド上であ然とした表情を見せたほどの衝撃度だった。両リーグトップに立つ本塁打数は2位のヤンキース・ジャッジ、フィリーズ・シュワバーに2本差をつけた。
昨季まで2年連続2桁勝利を挙げているバイビーは、大谷の逆方向への一発について「本当に驚いた。彼が打った時、多くの人がポップフライだと思ったと思うし、私もそうだった。(3アウトで)イニングが終わったと思った。この球場で反対方向に打って柵越えできる左打者はあまりいないと思う。あれが越えたのは本当に驚きだった」と信じられない様子で話した。
また、大谷との対戦についても「彼は素晴らしい打者だ、素晴らしい走者でもある。何でもこなせるし、まさに世代を代表する選手だ。毎年どんどん良くなっているように感じる。見ているだけで楽しい。自分が投げている時は別だが」と大谷を称えつつも、この日ばかりは複雑な様子だった。
この日右翼へ特大の4号を放ったドジャース・マンシーは、大谷の逆方向への一発について「本当に凄い。(一方で)ちょっと嫉妬している。今日の彼はたぶん打ち損じてフライを打ち、それでも本塁打になった。普通の人間にはできないことを彼はやってのける。見ていて本当に楽しいよ」と冗談交じりに笑顔で話した。
また、デーブ・ロバーツ監督はマンシーの発言を受け「会心の当たりではなかったが、正しい回転がかかっていた。彼が打つと、まるでヘリウムガスボールのようにそのまま飛び続けることがある。そして、彼が地球上の誰よりもミスを許容される(打ち損じても本塁打になる)余裕があるのは事実だ。おそらく彼とジャッジがそうだ」と昨季58本塁打をマークしたヤンキース・ジャッジと双璧であるとの見方を示した。