豊田章男会長がスピリット・オブ・ル・マンを受賞。100周年大会のグランドマーシャルも決定

2023年5月30日(火)11時51分 AUTOSPORT web

 ル・マン24時間レースの主催者であるACOフランス西部自動車クラブは5月29日、トム・クリステンセンが来月フランスで開催される100周年記念大会のグランドマーシャルを務めることを発表。また、トヨタ自動車の豊田章男会長が“スピリット・オブ・ル・マン”の受賞者に選ばれたことを明らかにした。


“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間で、もっとも成功したドライバーであるクリステンセンは、6月10日(土)の決勝レース開始前に行われるフォーメーションラップで全62台のマシンを先導する予定だ。


 通算9回の総合優勝を誇るデンマーク人は2015年にもグランドマーシャルを務め、昨年には100周年記念大会のアンバサダーに任命されている。


 ル・マンにおける最近のグランドマーシャル経験者には、元ドライバーでいずれもル・マンを複数回制したジェラール・ラルース、デレック・ベル、エマニュエル・ピロ、ハーレイ・ヘイウッドがいる。


■日本人のスピリット・オブ・ル・マン受賞者は4人目


 前トヨタ社長で現在は会長を務める豊田氏は日本人4人目のスピリット・オブ・ル・マン受賞者に選ばれた。この賞はチームやメーカーのディレクターを含む“耐久レースの価値を体現する”人々を表彰するもの。


 日本人では通算29回のル・マン出場を誇る寺田陽次郎氏をはじめ、ニッサンのグループCエンジンを開発した後、東海大学を率いてル・マンに挑んだ林義正氏、元TMG代表を務めた木下美明氏の3名が過去に同アワードを受賞している。


 トヨタのワークスチームであるTOYOTA GAZOO Racingは過去5回のル・マンで優勝しており、豊田氏自身もニュルブルクリンク24時間レースや先週末の富士24時間レースにドライバーとして参加するなど、モータースポーツに精通している。


「トム・クリステンセンとアキオ・トヨダにこのような形で報いることを大変光栄に思うとともに、ここにいることを受け入れてくれた彼らに心から感謝する」と語るのは、ACOのピエール・フィヨン会長。


「彼らは革新、忍耐、成功、そして前向きな思考という、ル・マン24時間レースを象徴するものを見事に体現している人物たちだ」


「トムは、世界最高の耐久レースの生ける伝説であり、この1年間、貴重なアンバサダーとして活躍してくれた」


「アオキ・トヨダは、私たちの100周年記念式典に出席し、その栄誉を称えられる」


「私たちが守る価値観を体現する企業の会長に、スピリット・オブ・ル・マンのトロフィーを贈呈できることを大変うれしく思う。さあ、レースを始めよう!」

2023年ル・マン24時間レース/100周年記念大会のグランドマーシャルに就任したトム・クリステンセン

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