“まさかの三振”に大谷翔平も思わず困惑 米球審の判定を敵地実況&解説も辛辣批判「オオタニはあまり感情を出す選手ではない」
2024年6月29日(土)16時6分 ココカラネクスト
ボール球をストライクと判定され、不満げな表情を浮かべた大谷。(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)に対する厳しい判定が物議を醸した。
小さくない波紋を呼んだのは、現地時間6月28日に敵地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦の第1打席だ。初回に「1番・指名打者」で先発出場した大谷は、相手先発のローガン・ウェブと対峙。カウント0-2から外角高めに外れていくような94.5マイル(約152キロ)のシンカーを見送るも、球審のエドウィン・ヒメネス氏は「ストライク」とコール。これには打席の背番号17も困惑したような表情を浮かべた。
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実は「対ウェブ」において大谷は、今年5月のジャイアンツ戦でも外角のストライク判定を巡って、不満をあらわにするシーンを見せていた。その際にはハンター・ウェンデルステッド球審から強い口調で注意を受ける場面もあったほどだ。
相手エースとの因果関係は不明だが、今回の判定も明らかにボールではあった。MLB公式サイトに掲載されているチャートで見ても、ウェブの投じた3球目はおろか、直前の2球もストライクゾーンからボール一個分ほど外れているのだ。
球審の正確性を数値化する米サイト『Umpire Scorecards』で、投球判定の誤審が今季に16度を数えていたヒメネス球審のジャッジには、敵地の実況席でも驚きの声が上がった。
ジャイアンツの地元スポーツ専門局『NBC Sports Bay Area』の中継内でも1-2とカウントが表示され、実況を務めたデーブ・フレミング氏は「オオタニはあまり感情を出す選手ではない。審判に不平を言ったことも今までに見たことがない。ただ、この場面では遠くに投球された球に対して、たまらず苛立ちを見せた」と仰天。さらに解説を務めたMLB通算124勝のOB投手マイク・クルーコウ氏も「元々ヒメネスは広めにストライクをとる球審だが、彼はそれをたった今、ここで証明した。だが、これは際どくすらもなかった。あれはボールだ」と酷評した。
圧倒的な打棒で声価を高め続けている大谷。シーズンが白熱する中で、厳しいジャッジとの戦いも、成績向上のポイントとなるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]