球宴初選出なるか？自身初の開幕投手、月間MVPに続き初出場が期待される左腕とは

精密機械のような投球を見せる加藤はオールスターに選出されるだろうか(C)CoCoKARAnext

　マイナビオールスターゲーム2023（第１戦＝7月19日・バンテリンドームナゴヤ、第2戦＝同20日・マツダスタジアム）のファン投票最終結果が６月28日に発表された。

　セ・リーグは全9部門が阪神と異例の選出となり、大きな話題を呼んだ。

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　一方のパ・リーグは、ロッテ・佐々木朗希、西武・源田壮亮、ソフトバンク・近藤健介ら「侍組」を筆頭に、各部門名実ともに球界を代表する選手たちが名を連ねた。

　中でも先発部門の最終結果を見てみると、1位の佐々木をはじめ、2位にはオリックス・山本由伸、3位には宮城大弥と、WBCで活躍した選手がズラリと並んでおり、その活躍があらわれているかのように他の投手らと大きく差をつけた票数となっている。

　そして、先発投手部門で注目したいのが、5位にランクインした日本ハム・加藤貴之だ。

　今回ファン投票で83,733票を獲得した加藤は、昨年まではトップ10にも名前がなく、「ランク外」だったところから、日本ハム・伊藤大海、西武・髙橋光成、ソフトバンク・東浜巨らを抑えてのトップ5入りを果たした。

　加藤は昨年シーズン最少与四球日本記録を記録するなど高い制球力をはじめ、多彩な球種を投げ分けるなど、評価は高い選手。それだけに、これまでもオールスターに選出されてもおかしくはない選手ではあった。

　そんな中で今年はチームの開幕投手を務めたほか、5月には4試合に先発し30イニングを投げて防御率0.30と驚異の記録を残し、自身初の月間MVPを獲得するなど、一気にその実力と名を広める活躍を見せてきた。

　ファン投票での選出はならなかったものの、これから選手間投票、さらには監督推薦も控えており、そのチャンスは残っている。

　両選出とも、実際に加藤との対戦や間近でその投球をみてきた選手や監督とだけあり、加藤の魅力や凄みは十分にわかっているだろう。それだけに、選ばれる期待も大いにある。

　果たして、開幕投手、月間MVPに続き、自身初のオールスター選出となるか。

　オールスター出場選手は30日に発表される選手間投票、7月5日に発表される監督推薦、そして7月14日に発表されるプラスワン投票をもってメンバーが決定する。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]