巨人驚愕の第3弾トレードはあるか 積極補強進める裏にある「解消されない課題」とは

2023年7月4日(火)12時0分 ココカラネクスト

ブルペン整備は原監督も頭を悩ます近年の課題となっている(C)Getty Images

 巨人は3日、石川慎吾外野手(30)と交換トレードでロッテから小沼健太投手(25)を獲得したことを発表した。

 プロ12年目の石川は、2011年、ドラフト3位で日本ハムに入団。その後、16年オフに大田泰示、公文克彦との交換トレードで巨人に移籍した。ファンからは「ダイナマイト・シンゴ」の愛称で知られ、勝負強い打撃が売りの右の外野手も今季は1軍での出場はなし。2軍では47試合に出場し、4本塁打、打率・358と数字を残していた。

【関連記事】ポスト大勢にも照準?剛腕左腕獲得の巨人の「思惑」とは

 一方の小沼は育成ドラフト2位で21年にロッテ入り、今季でプロ3年目を迎える。昨季から支配下選手となり、イースタン・リーグで優秀選手賞を受賞。1メートル89センチ、86キロと恵まれた体格から繰り出される150キロ超えの速球と空振りの取れるフォークが武器の右腕となっている。

 巨人にとっては5月17日に成立した広岡大志とオリックス・鈴木康平との交換トレードに続き、第2弾のトレードもリリーフ右腕の獲得と補強ポイントが浮き彫りとなっている。

 ここまでチームの救援防御率3・86はリーグワースト。昨年もチームの泣き所となったブルペン整備が急務とされており、矢継ぎ早に補強を進めている。

 直近ではWBCパナマ代表のリリーフ左腕・アルベルト・バルドナード(前ナショナルズ傘下3Aロチェスター)も獲得したばかり。

 背景には目指すペナント奪回のためにはブルペン整備が欠かせないとの危機感がある。2年連続でリーグ覇者となったヤクルト、オリックスとも終盤の投手陣に厚みがあり、特にオリックスは160キロ右腕・山崎颯一郎を筆頭に宇田川優希、阿部翔太など常時150キロを超える剛腕が後ろに控えるとあって、チームのストロングポイントともなっている。

 また現在のチームでは戻ってきた「8回の男」、左腕・中川皓太が奮闘、若手の菊地大稀や開幕投手からリリーバーに転向し安定した成績を残しているビーディ、オリックスから加入した鈴木康など以前に比べると厚みも増したが、ここにきて絶対守護神の大勢が右上肢のコンディション不良のため登録抹消となるなど、終盤の投手運用に不安定な要素も出てきている。

 3年連続のV逸は許されないだけに、トレード期限ぎりぎりの7月末まで巨人の動きは水面下でも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「巨人」をもっと詳しく

「巨人」のニュース

「巨人」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ