6登板で自責点0の藤浪晋太郎を米メディアが高評価!将来的なオールスター出場も示唆「潜在能力を引き出すチャンスが来た」

2023年7月12日(水)12時0分 ココカラネクスト

序盤戦とは打って変わって好投を続ける藤浪。トレードの可能性も浮上してきた(C)Getty Images

 アスレチックスの藤浪晋太郎が好パフォーマンスをみせている。現在も主にリリーフでマウンドに上り、試合後半でのイニングを任されている中で、直近6度の登板で計6回2/3を投げ自責点0を続けている。また、6月から現在まで点を失った機会は14登板で3度と、投げる毎に失点を重ねた序盤と比較すると格段に状況が変わってきていることは明らかだ。

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 藤浪は7月に入っても、接戦のゲームやビハインドの展開など、起用されるシチュエーションはさまざま。その中でも、自身が任されたイニング、対峙した打者を確実に抑えるシーンが目立ち、その結果が藤浪の自信にもつながっているようにも感じられる。5勝目をマークした現地時間7月4日(日本時間5日)のタイガース戦では0-0で迎えた8回に3番手としてマウンドに立ち、打者3人を何れも160キロ超えのストレートで空振り三振に斬って獲った。無失点リレーのバトンをキッチリとつなぐと、その直後にチームが決勝点を挙げ、藤浪が白星を手にすることとなった。

 この前日にも1イニングを抑えて勝利投手になるなど、試合終盤の緊迫の場面でも動じることなく、自らの実力を存分に発揮する姿が印象付けられている。

 確かな結果を残し、良い流れのままオールスターブレイクを迎えた藤浪。今後、チームの浮上に欠かせない存在となった日本人右腕には、米国内メディアもさらなる活躍への期待を寄せているようだ。

 スポーツサイト『FANSIDED』は7月10日、低迷が続く現在のアスレチックスで、将来的にオールスター出場の可能性のあるプレーヤーをピックアップしており、その中では藤浪も名を連ねている。

 トピックでは、プロキャリアにおいて同期の大谷翔平と比較されてきたことや、近年続いてきた制球難についても触れながら「彼がポテンシャルは依然として並外れている」と主張しており、さらに「もともとパワフルなボールを持ち、昨シーズンは平均球速96.3マイルを記録したばかりだ。NPBの先発投手では、彼を上回ったのはMLBの新人、コウダイ・センガ(96.5マイル)と21歳の天才、ロウキ・ササキ(98.9マイル)だけだ」と指摘した。

 その上で「今年は平均球速97.9マイル(約150キロ)を記録し、より力強い投球を見せている。アスレチックスでのフジナミの将来的な役割が先発であれブルペンであれ、現在は計り知れない才能の片鱗を見せている」と現状を評しており、さらに「メジャーリーグに適応し続けるフジナミは、困難を克服し潜在能力を引き出す大きなチャンスが到来した」として、現在までの道のりを称える言葉を並べている。

 リリーフへの配置転換後も、ショートスターターとしての先発マウンドも経験している藤浪。今後も状況に応じた起用が予想されるも、現地の評価が高まる背番号11のピッチングは、頼もしさと期待感で溢れている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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