「2割3分ぐらいだったら…」逆転Vを目指す巨人で首脳陣から若手へ課せられた「活躍ノルマ」とは

2023年7月25日(火)11時29分 ココカラネクスト

中山はポスト坂本としても期待を集める(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は7月25日から後半戦最初の伝統の一戦、阪神との3連戦(甲子園)に臨む。注目はここまで4戦連発と調子を上げてきているメガゴジラ、秋広優人のパフォーマンスにもある。

 高卒3年目で4戦連発を放ったのは松井秀喜氏でも成しえなかった快挙、5戦連発となれば日本ハム時代に大谷翔平が記録した21歳10か月を超える。新たな金字塔を打ち立てるか、注目となりそうだ。

【動画】7月23日のDeNA戦、7回に秋広が山崎から4試合連続弾となる10号ソロを放ったシーン

 また快進撃を続ける秋広以外にもチーム内では奮起を促されている若手もいる。

 巨人の元木大介作戦兼内野守備コーチは元巨人左腕エースの高橋尚成氏のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」に出演、後半戦に向かうチームのキーマンについて語った。

 25日に更新された動画内では後半戦で期待している選手に関して「やっぱり秋広(優人)がどこまで持つか」として、現在規定打席未満ながら3割をキープ、急成長を果たした若武者に関して「秋広にはがんばってほしい」と継続した活躍を期待した。

 一方で同コーチが鋭い目を向けたのはほかの若手選手にもあった。「若い選手、出てきたとはいえ、中山礼都、門脇(誠)。僕のなかではただいるだけです。厳しい言い方かもしれないですけど、(打率)2割3分ぐらいだったらほかの選手でも上がってきたら、2割3分ぐらいは打てると思う。そこからの壁を乗り越えていってほしい」とより高いレベルでの活躍を求めた。

 中山は今季ここまで47試合に出場、打率・216、0本塁打、3打点。昨年、坂本勇人が故障離脱の際に最も多く遊撃ポジションを守り、チームからもポスト坂本の最右翼と期待を集めているが、現在坂本が右太もも裏の肉離れで離脱中においても、存在感を発揮できていない。

 また堅守で知られるドラフト4位ルーキーの門脇は今季ここまで68試合に出場、打率・186、2本塁打、12打点。球際、肩の強さなど守備面では一級品として指揮官にも高く評価されているが、打撃面ではもう一つ上積みも欲しいところ。

 元木コーチは打撃面での成績が物足りないことを受け「秋広だけだと思う、出てきたのは」と言い切る。

 厳しい言葉で叱咤を促すのもチームが抱える世代交代の問題もある。投手では菅野智之、野手では坂本、丸佳浩などこれまでチームを引っ張ってきた中心選手の高齢化が進み、原辰徳監督も若手の積極起用に努めている。

 同コーチは「選手がうまく入れ替わってきたなとなってきた時が(チームが)強くなったとき」と語り、常勝軍団への道筋を見据える。

 また優勝のキーマンを問われると、前半戦でハーラートップタイの8勝をマークしている戸郷翔征の名を挙げ、後半戦も勢いを持続できるかとした。

 昨年キャリアハイの12勝をマークした若きエースは後半戦ばてることが多い点を懸念材料にあげながら、今季は「20勝いくか、いかないか」とあくまで高いレベルのパフォーマンスを求めた。

 3年ぶりVを目指すチームにとっても後半戦ここからの戦いが正念場ともいわれる。秋広以外のニューヒーローが現れるか、引き続き注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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