井上尚弥に敗れたフルトンへの誹謗中傷に元4階級制覇王者が憤怒!「ザコばかり」「クソみたいにくだらない」

2023年7月28日(金)6時0分 ココカラネクスト

井上に屈したフルトン。そんなカリスマ戦士に寄せられた心無い意見に元王者がキレた。(C)Getty Images

 7月25日に東京・有明アリーナで行なわれたボクシングの世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、挑戦者の井上尚弥(大橋)キャリア初黒星を喫した王者スティーブン・フルトン(米国)の下には、一部のファンから心無い罵声が浴びせられた。

 人々が憤る理由はフルトンがなす術なく敗れたからだろう。序盤から井上の猛攻を前に後手に回った28歳は、8回に右ストレートと左フックを被弾。一度は自力で立ち上がったものの、再開後の猛ラッシュを受け、力なくリングに倒れた。

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 22戦目にして初めての敗北。この事実が何よりもフルトン、そして井上の強さをも物語っているわけだが、一部のファンは容赦がなかった。“元王者”はSNSを通じて誹謗中傷を受けたのだ。

 そんな無情な光景を目の当たりにし、レジェンドが苛立ちを露わにしている。米専門メディア『Fight Hype』のYouTubeチャンネルの動画内で、元世界4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナー(米国)は、「何も言うつもりはなかったが、言わなければならない」と強い憤りを口にした。

「クソみたいにくだらないことを投稿している奴らをたくさん見たよ。『あいつはボコボコにやられた』とか『スティーブンは全然しょぼかった』みたいなやつをね。言わせてくれ。そんなことを言ってる奴らは人生で一度もボクシンググラブをはめたこともないようなザコばかりだよ」

 Fワードを交えて猛烈な勢いで批判を口にしたブローナーは「奴らは、リングに入ったこともなければ、もちろん、あのとんでもない野郎(井上)や世界クラスのボクサーを相手にしたこともない」と誹謗中傷者を糾弾。さらに「せいぜいストリートファイトをして、めちゃくちゃにやられるような奴らと一緒だ」とバッサリと切り捨てた。

 そしてブローナーは、「俺はステフ(フルトン)に言いたい。顔を上げろ」と強調。失意に暮れている同胞の気持ちを慮った。

「いいか。こんなくだらない批判なんかで絶対に落ち込むな。絶対に落ち込んじゃいけない。週末、ベガス(テレンス・クロフォードvsエロール・スペンスJr.戦の会場)で会おうぜ。来てくれよ。俺のようにお前を愛し続ける人はいる。少なくとも俺は変わらず愛している。前よりもずっとな。お前はライオンの心を持っている。お前は諦めなかった。お前はイノウエと諦めずに戦い続けたんだ」

 試合後に自身のツイッターで「俺は立ち直る」と記していたフルトン。いわれのないバッシングを受けても勇敢に前を向く王者の後ろには、心強い仲間がいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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