オリックスの21歳右腕・山下舜平大を「昭和、平成の怪物」が絶賛!「恐ろしいピッチャーが出てきた」

2023年8月6日(日)18時52分 ココカラネクスト

山下はすでに9勝。中島監督(写真)の期待に十二分に応えている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 若き右腕が着実に勝ち星を積み上げている。

 オリックスの山下舜平大が8月5日、ベルーナドームで行われた西武戦で先発し、今季9勝目を手にした。初回からランナーを出しながらも4回まで0点に抑え、5回には1死2塁の場面で西武の1番ペイトンにこの日初の長打を打たれて1点を失い、なおもピンチが続いたが3番の呉念庭を三振に斬って取り最少失点にとどめた。

【動画】”怪物”江川・松坂の両氏が絶賛する山下舜平大のピッチング映像

 その後、味方が勝ち越し点を挙げ、チームは2対1と接戦を制した。山下は6回2/3まで投げ被安打6、1失点で勝利投手として記録されている。この日の白星で、山下はエース山本由伸に次ぐ9勝目をマーク。開幕投手として一軍デビューを果たして以来となるベルーナドームで2ケタ勝利に王手をかけた。

 プロ3年目の今季、「怪物」とも称されるほどの活躍をみせている21歳に対しては、かつて日本球界のエースとして君臨した2人のOBからも、そのパフォーマンスに賛辞が贈られている。

 巨人で通算135勝を挙げた江川卓氏、そして西武でルーキーイヤーから3年連続最多勝を獲得した松坂大輔氏が、8月5日に配信となったYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』の中で山下のピッチングについて語った。

 今季の開幕戦で実際にピッチングを見たという松坂氏は「完全に自分の予想よりも上を行っていた」として、ポテンシャルの高さを強調。さらに「真っすぐとカーブのほぼ2つの球種だけで抑えているところをみて『恐ろしいピッチャーが出て来たな』と思った」と振り返っている。

 また、江川氏も「カーブの曲がりが大きい。ストレートは『ドン』という感じで非常に重そう」と主体となる2球種の印象を述べると、松坂氏は「真っすぐとカーブだけというところが江川さんに通ずる」と指摘した。

 加えて松坂氏は「特に右ピッチャーでは、カーブを一番の武器に出来るピッチャーが少ないと思う」と見解を述べ、続けて「変化球が上手いピッチャーが多い中で、球種を絞って抑えられるのは本当にいいなと思う。今のままでいけるところまでいってほしい」と山下の現在のピッチングスタイルを称えている。

 多彩な変化球を武器とする投手が多い中、若くして少ない球種で打者を打ち取る術を身に付けている山下。先発投手として異彩を放つその個性が今後、どんな成長曲線を描いていくか、大いに楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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