ボルトン、クラブ売却完了で存続危機回避…EFL追放免れリーグ1残留決定

2019年8月29日(木)3時3分 サッカーキング

ボルトン・ワンダラーズの買収が完了 [写真]=Getty Images

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 リーグ1(イングランド3部)のボルトン・ワンダラーズは28日、「Football Ventures(Whites)Limited」へのクラブ売却が完了したことをクラブ公式サイトで発表した。イングランド・フットボールリーグ(EFL)も声明を発表し、「クラブ売却が完了したことで、リーグ追放の通達が撤回されました」とボルトンの残留を伝えた。

 ボルトンは近年、経営状況が悪化して、今年5月に破産を申請。2部から4部のリーグを運営するEFLから今月27日17時(現地時間)までに、クラブを売却を完了させるか、期限延長のための十分な理由を提示しなければ、EFLから除外すると通達されていた。クラブ売却の交渉は長引き、期限を過ぎても決着がつかなかったものの、EFLから14日間の猶予を与えられていた。

 ボルトンの共同管理人を務めるポール・アップルトン氏は、声明で「最終的に満足のいく結果に至って嬉しく思います。」とコメントしている。「破産寸前に陥ったクラブを見守るしかできなかったスタッフや選手、ファンのことを思っていた。彼らの忠誠心、貢献、忍耐がやっと報われたことを嬉しく思います」

 また、「Football Ventures (Whites) Limited」もクラブ公式サイトを通じて、「我々は、常にクラブのスタッフやサポーターのことを思い、合意に至るまで辛抱強く、そしてこの数カ月苦しんだ人たちに、さらなるストレスや不安を与えないよう取り組んできました。今は、ファンやスタッフ、そして選手のための未来を約束できる正当なポジションに導くために、この素晴らしいクラブを再建できることを嬉しく思います」とコメントしている。

 ボルトンは、1888年に開幕した世界最古のリーグであるEFLの創設メンバーで、2001−02シーズンから2011−12シーズンまでプレミアリーグに在籍していた。2005−06シーズンには元日本代表MF中田英寿氏や元ナイジェリア代表MFジェイジェイ・オコチャ氏らを擁し、UEFAカップ(ヨーロッパリーグの前身大会)でベスト32に進出。また、中田氏以外にも、西沢明訓氏や宮市亮(現ザンクト・パウリ)がプレーしたことでも知られている。2016年にも破産危機に陥っていたが、当時はクラブOBのディーン・ホールズワース氏が率いる団体『スポーツ・シールド・コンソーシアム』にクラブを買収されて破産を回避していた。

 昨シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)で23位に終わり、3部に降格。今シーズンは第5節終了時、延期となった第4節ドンカスター戦を除いて、1分3敗の最下位に沈んでいる。また、ベリーが27日に経営難によりEFL追放が決まったため、今シーズンのリーグ1は23チームで戦い、降格枠は4から3チームに減ることが決まっている。

サッカーキング

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