日本で“敵なし”の山本由伸に集まる熱視線 高騰する契約金は2億ドル超え必至「今年のヤマモトは限りなく完璧に近い」

2023年9月15日(金)17時0分 ココカラネクスト

日本で異彩を放つ山本。その契約の行方は米メディアでも注目が集まっている(C)Getty Images

 日米両球界のレギュラーシーズンが佳境を迎えるなか、いよいよ日本球界が誇る怪腕の去就が忙しなくなっている。オリックスの山本由伸だ。

 現在25歳の右腕は“野球の本場”からも熱視線を向けられている。9月9日のロッテ戦で2年連続2度目のノーヒットノーランをやってのけた。そんな山本の快投を多くのメジャーリーグ関係者も現地で視察。ヤンキースにいたっては、ブライアン・キャッシュマンGMが来日。異例の直接チェックを行い、小さくない話題となった。

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 今季も3年連続の2桁勝利(14勝5敗)を達成した山本。防御率(1.26)、WHIP(0.88)、QS率(90.00%)といずれもリーグトップクラスのハイアベレージを記録。前人未到となる3年連続の投手5冠も十分に狙える。

 日本球界では敵なしと言っていい。ゆえに米メディアでは、今オフに予想されるポスティングによるメジャー移籍の行方が白熱している。米大手経済紙『Forbes』は「ヨシノブ・ヤマモトがMLBの次の大規模な入札合戦に」と銘打ったレポートを掲載。「今オフのFA市場におけるトップ水準の投手は、まだMLBで1球も投げていない。日本人のヤマモトを巡り、リーグの垣根を飛び越え、熾烈な入札合戦を繰り広げられるのは間違いない」と断言した。

 2017年のプロ入り以来、日進月歩で進化を続けてきた。そんな25歳のポテンシャルを「とくに今年は限りなく完璧に近いパフォーマンスを見せている」と評する同紙は、「彼の伝説は大きくなるばかりで、価格も高騰している」と指摘。うなぎ上りとされる具体的な入札額も予想している。

「ヤマモトのような才能ある投手にとって、ポスティング契約は大きな障害にはならない。契約の総額はまだこれから高まっていく可能性が高いが、軽く2億ドル(約294億6900万円)を超えるだろう。これだけのタレント性があり、なおかつ伸びしろもある若い投手がオープンマーケットに現れるのは珍しい。ゆえに複数のMLB球団が彼を巡って争奪戦を展開する予想できる。間違いなく彼の動向は、今オフの大きなストーリーの一つとなるだろう」

 現地9月14日には、ニューヨークの放送局『SNY』が、山本がアメリカの大手エージェント会社『Wasserman』のジョエル・ウルフ氏と代理人契約する見込みだと報道。同氏は、千賀滉大などの日本人投手とも契約しており、米球界の酸いも甘いも熟知する敏腕だ。報道が事実であれば、いよいよ山本がメジャー移籍に本腰を入れていると見ていい。

 はたして、日本球界最強の右腕は、いかなる評価を得るのか。天井知らずで高まっている契約金も含めて興味を抱かずにはいられない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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