「ショウヘイは化け物だ」今季54本塁打の猛者も認めた大谷翔平 前人未到の記録を連発した異能のシーズン
2023年10月2日(月)16時0分 ココカラネクスト

投打で異彩を放ち続けた大谷。彼の凄みはライバルたちの言葉からも滲み出る。(C)Getty Images
文字通り異次元のシーズンが終わった。現地10月1日、メジャーリーグのアメリカン・リーグは全日程が終了し、各タイトルが確定。大谷翔平(エンゼルス)が日本人史上初となるメジャーでの本塁打王を獲得した。
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まさに歴史的なシーズンだった。6月に月間自己最多15本塁打を放つなどアーチを量産した大谷は、44本塁打を記録してタイトルホルダーに。そのほか、打者としては出塁率(.412)、長打率(.654)、OPS(1.066)でリーグトップに君臨。打率も.304で日本人選手では2010年のイチロー氏以来となる3割打者となった。
投げても大谷はエース級の働きを見せた。23先発で10勝5敗、防御率3.14、WHIP1.06、奪三振率11.39のハイアベレージを記録した右腕は、8月23日に右肘内側側副靱帯の損傷が発覚。惜しくも規定投球回に届かなかったが、2年連続の2桁勝利と3年連続のシーズン150奪三振以上(167)を達成した。
そして今季も数多の金字塔を打ち立てた。「シーズン2桁勝利&40本塁打以上」「2年連続の2桁勝利&2桁本塁打」はいずれも何かと比較されがちな往年の大スター、ベーブ・ルースも成し得なかった前人未到の大記録だった。
8月初旬の時点では、投手としては“ありえない”打者三冠王にも迫った。惜しくもシーズン終盤に右肘側副靭帯の損傷と右脇腹痛によって戦線離脱を余儀なくされたが、大谷がファンやメディアの間で大きな希望を抱かせたシーズンだったのは間違いない。
今季の大谷の偉才ぶりはライバルたちのコメントからも滲み出た。とりわけシンプルながら、強烈な印象を植え付けたのは、マット・オルソン(ブレーブス)の言葉だ。29歳のスラッガーは、8月の対戦時に地元局『Ball Sports South』で、こう漏らしていた。
「ショウヘイは化け物だ。おそらく野球史上で最高の選手の1人になる。僕はアスレティックスに居た時にも、同地区だったから彼の凄さを見てきた。とにかくすごい選手だよ」
かくいうオルソンもシーズン54本を放ち、ナショナル・リーグの本塁打王となった猛者だ。そんな強打者が「化け物」と言うのだから、やはり今季の大谷は異次元だったと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]