「フジナミが信頼を得ることはなかった」藤浪晋太郎のメジャー1年目を米メディアが回想 安定感を欠いたシーズンと評価

2023年10月25日(水)18時6分 ココカラネクスト

新天地を探している藤浪に朗報は届くだろうか(C)Getty Images

 2023年のMLBにおいて、藤浪晋太郎はアスレチックスからメジャーデビューを飾り、7月にはオリールズへのトレード移籍など、激動のシーズンを送った。現在はオリオールズからFAとなっている藤浪の今季を、米メディア『SBNATION  Camden Chat』が振り返っている。

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 現地時間10月23日(日本時間24日)に配信となった藤浪の特集記事では、「オリオールズではリリーバーとしての信頼を得られなかった」と綴っており、最後まで起用法が定まらなかったと評している。

 同メディアは「ボルチモアはプロスペクトのイーストン・ルーカスと引き換えにシンタロウ・フジナミを獲得した」など、移籍の経緯を記しながら「フジナミは最初の2試合で失点を許したが、6試合連続無失点だった」と加入当初は安定感があったとしながらも「一つはっきりしたことが分かった。6フィート6インチの右利きは、ストライクゾーンに打ち込んだときは輝きを放っていたが、コントロールを欠くとすぐに崩れてしまった」と指摘。オリオールズの一員となった後も、コンスタントに結果を残せていなかったと強調した。

 さらに「ヒューストン戦で3四球、3自責点だったフジナミは、ブルージェイズ戦では3奪三振のパフォーマンスで対抗した。オリオールズの指揮官ブランドン・ハイドにとって不運なことに、オリオールズは毎晩どのフジナミがブルペンから出てくるかわからなかった」と独特の表現で、好不調が大きかったものと伝えている。

 オリオールズではメジャー初セーブを挙げるなど、クローザーの役割も担う登板もあり、藤浪は貴重なブルペン要員として、間違いなくチームのプレーオフ出場に貢献したと言える。しかし、そのプレーオフではベンチに入ることなく、チームもレンジャーズに敗れシーズンを終えた。

 トピックでも「フジナミがハイドの信頼を得ることはなかった。ボルチモアは必要な時にこのリリーバーを登板させたが、彼の存在には常に懸念がつきまとっていた」として、監督の起用法、そして日本人右腕への印象を述べている。

 そして、プレーオフ敗退後、オリオールズとの再契約に至らなかったことで、今後に向けては「フジナミは、再建中のクラブからのメジャーリーグのオファーに飛びつくだろう」として、他球団との契約への見込みを示している。

 新たなチームを探す状況であり、現地メディアからの評価も決して高くは無いものの、登板を重ねるにつれ、ピッチングでの進歩がみられた藤浪。来るべきメジャー2シーズン目、さらなる成長への期待も寄せられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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