2023年F1第20戦メキシコシティGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2023年10月31日(火)15時3分 AUTOSPORT web
2023年F1第20戦メキシコシティGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)だ。
■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=10位(71周/71周)
このメキシコでのトリッキーな週末は、苦難の末にトップ10フィニッシュのポジティブな雰囲気で終わった。レースを終えた後の無線で「ネバーギブアップ」と言ったのは、今日がまさにそういう一日だったからだ。スタートからフィニッシュまで多くのことが起きるなかで、チームが本当にうまくレースのマネージメントをしてくれた。
最初のスタートはあまり良くなくて、いくつか順位を下げてしまい、しばらくの間は最後尾を走っていた。実際、レースの前半はタフなものだったけど、戦略面でリスクを取ったことが功を奏した。リスタートはバッチリ決まって、ターン3までにいくつかポジションを稼いでいたよ。その後はいいレースができて、自分たちのポテンシャルを最大限に引き出し、10位フィニッシュとみんなの努力に報いる1ポイントを手にすることができた。
■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=9位(71周/71周)
素晴らしいレースができた。レースペースはあまり良くなかっただけに、自分でも驚いたよ。路面温度が僕らにとっては少し高すぎて、かなりのタイヤマネジメントを強いられたけど、それは最初から予想していた。
二度のスタートはどちらもすごくうまく決まって、いくつかポジションを上げられたし、戦略も良かった。ただ、赤旗によって当てが外れたところもあって、戦略をリセットして再スタートに臨むことになったんだ。(赤旗前の)セーフティカー出動中に(ピットインしたことで)失った順位を取り戻すことができたし、昨日の予選の結果がどうであろうと、今日は9位が僕らに望める最善の結果だったと思うから、大いに満足しているよ。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(71周/71周)
タフな日曜だったね。コース上で何度となくバトルを仕掛けられ、その意味では面白かったけど、シンプルで楽なレースではなかったことは確かだ。ペースはまあまあといったところで、赤旗の後はより一層タフな状況になった。バトルを繰り返したために、タイヤの面で苦しかったことは間違いないし、少しダメージもあって厳しかったんだ。今回もポイントを持ち帰れたのは良かったが、ブラジルに向けて見直すべきこともいくつかある。
■ダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=7位(71周/71周)
今、たくさんの感情を抱えている。もちろん、最高の気分だよ。このトラックで2回スタートを切ることになり、息をのむような瞬間を過ごした。ターン1までが長くて、何が起きてもおかしくないからね。
最初のスタートでは、ターン1に4番手で入っていき、4番手のままでコーナーを脱出できたので、よかったと思う。その後、赤旗が出たことで、レースを台無しにされるのだと分かった。でも、ケビン(・マグヌッセン)があれほどの大クラッシュの後で怪我をしないで済んだので、本当によかった。
2回目のスタートではハードコンパウンドを履いていたが、ライバルたちはミディアムタイヤを選択していたので、落としたポジションがひとつだけだったのは、ベストのシナリオに近かった。うまくやれたと思う。
リズムに乗ろうと努力しているなかで、(マクラーレンのランド・)ノリスと少しバトルをしたが、その後、彼を前に出した。僕たちの考えでは、ノリスがジョージに追いつくことで、ジョージと僕たちの距離が縮まると考えたんだ。そのとおりになったよ。最終ラップでかなりジョージに近づいたけれど、抜くには至らなかった。それでも終盤にメルセデスと戦ったというのはエキサイティングな出来事だ。
全体的に良い週末だった。貴重な6ポイントを稼ぐことができたからね。この調子でこれからも頑張ろう。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(71周/71周)
今日はマシンの感触がとても良く、ペースもあったので、今週末からポジティブな要素を見つけることができたといえる。
カルロス(・サインツ/フェラーリ)をオーバーテイクしたくてすぐ後ろを走り続け、ブレーキがオーバーヒートした。最後まで走り切れるかどうか心配したよ。それでペースを抑えなければならず、タイヤの温度を失い、その後、タイヤを正しいウインドウに戻すことができなかった。終盤20周は氷の上を走っているような感じだったので、なんとか6位でフィニッシュできてうれしい。
今回も厳しい週末だった。それでもマシンのパフォーマンスは良かったと思う。クリーンな週末を過ごし、一貫性を示すことさえできれば問題ないんだ。僕たちならそれができると思っている。
ブラジルが楽しみだよ。次も良いペースを発揮して、表彰台争いができる位置にいられるといいね。