守備指標はマイナスでもジャッジが「上」 大谷翔平とのMVP比較で元MLB戦士が示した米球界の価値「プレーした事実に意味」
2024年11月24日(日)16時0分 ココカラネクスト

ジャッジと大谷。ともに今季のMVPを満票で手にした怪物スラッガーを巡る論争が再燃している。(C)Getty Images
2024年のMLB両リーグのMVPは、ドジャースの大谷翔平、ヤンキースのアーロン・ジャッジがそれぞれ選出された。ともにリーグ二冠に輝き、打者として圧倒的な成績を残したパフォーマンスを考慮すれば、他候補の追随を許さない満票選出も「必然」と言えよう。
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どちらも凄まじい1年を送った。だからこそ「もし2人が同じリーグならどっちが受賞していたか」の話題が再燃している。
かつてツインズヤフィリーズでプレーしたトレバー・プルーフ氏は、米野球専門ポッドキャスト番組『Baseball Today』に出演。そこで今回のMVP争いについて「今年のMLB全体で一人を決めるならショウヘイよりジャッジだ」と断言。「たしかに50-50は誰もが頭の中に思い浮かべると思うけど、総合的な攻撃面で考えたらジャッジに(MVPを)与える」と続けた。
「何よりジャッジが守備でプレーをしたという事実にも意味がある」
そう強調したプルーフ氏。これは米球界でのMVPの価値観とも言える。
今季に中堅手としてプレーしたジャッジの『UZR(リーグで同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す指標)』は「−0.2」。お世辞にも「抜群だった」と言えるレベルではないが、守備に就いていない選手よりも評価は高いのである。
無論、プルーフ氏は大谷の功績を軽んじるわけではない。史上初となったフルタイムのDH選手としてのMVP受賞に対して「彼は間違いなく素晴らしいシーズンを過ごしたんだ」と主張。そして「50-50の重要性はとてつもなく大きい。これまでに見たことがないベンチマークになる」と続けている。
「ショウヘイがMVPを手にしたのは、得点、本塁打、打点、長打率、OPSでリーグトップに君臨したからだ。ほんの少しでも疑問視する人が出ると、彼はそういう人たちが間違っていることを証明し続けている感じがする。今の彼は、毎日、本当にスペシャルなことをやっているんだ。だからショウヘイがやることに驚く必要はないよ」
ジャッジと大谷。現球界の2大傑物が規格外の活躍を続ける限り、“共同MVP”を巡る論争は尽きそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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