【阪神】年俸大幅アップの森下翔太でも〝安泰〟とはいかない理由 背景にある「ロマン砲軍団」の存在とは

2023年12月2日(土)18時30分 ココカラネクスト

フルスイングが持ち味の森下(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神・森下翔太外野手が12月2日、契約更改交渉を行い、2200万円増の3800万円(年俸は推定)でサインした。

 ルーキーイヤーとなった今季は春季キャンプからアピールを続け、「6番・右翼」で開幕スタメンを勝ち取った。

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 プロの世界にももまれ、シーズンでは2度の二軍落ちも経験。勝負の夏場以降に3番に定着し、今季は94試合に出場、打率・237、41打点、10本塁打。

 最終的に新人の右打者としては指揮官の岡田彰布監督以来となる2桁本塁打に到達。ポストシーズンに入ってもオリックスとの日本シリーズでは新人の歴代最多打点となる通算7打点をマークと38年ぶり日本一の原動力ともなった。

 ルーキーイヤーで鮮烈な印象を残した森下だが、うかうかはしていられないようだ。

 チーム内には、次こそはと活躍を誓っているロマン砲たちの存在がある。

 プロ2年目の前川右京は今季33試合に出場し、打率・255、0本塁打、7打点。6月は6試合連続安打を含め、6月7日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では弱冠20歳でクリーンアップ(3番)を務めたことも大きく話題を集めた。岡田監督もその素質を高く評価しているロマン砲の一人だ。

 また本格覚醒が待たれているのはプロ4年目の井上広大にもある。今季は4月中旬から一軍に合流、13試合に出場し、打率・229、0本塁打、7打点。近年は一軍の壁に阻まれ足踏み状態が続くが持前の長打力をコンスタントに発揮できるか。

 今季がプロ4年目の小野寺暖も来季、さらなる飛躍が期待される一人だ。今季は43試合に出場し、打率・347、0本塁打、11打点。要所で見せる勝負強さで印象を残した。

 阪神は今オフも「自前で育てる」方針を貫き、FA補強には乗り出していない。

 圧倒的な強さでリーグ優勝、日本一と駆け抜けたチームでは選手個々が役割に応じた働きができたことが優勝に結びついた大きな要因とされる。

 一方で来季は他球団も独走を阻止すべく「ストップ・ザ・阪神」に目の色を変えて取り組むことが予想される。智将・岡田監督は先の先まで読むことで知られることから、すでに選手起用に関しては来季に向けても様々な方法、オプションを想定していることとされる。

 ルーキーイヤーで鮮烈な印象を残した森下ですら、安泰とはいえない。裏を返せば、それがチーム力の厚さにもつながっている。果たして来季開幕スタメンに名を連ねるのはどのメンバーとなるのか。短いオフを経て、2024シーズンの戦いが早くも楽しみとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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