感染症に負けない!免疫力を上げるには。食物繊維とビタミンD、お風呂は41℃までを目安に、10分程度に
2025年2月23日(日)8時0分 婦人公論.jp
イラスト:小林マキ
新型コロナやインフルエンザ、溶連菌など、次から次へと感染症が流行。感染を引き起こすウイルスや細菌を撃退するためには、免疫力を高めておきましょう(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/葛西由恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)
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全身のバリア機能を高めて細菌やウイルスを寄せつけない
⚫︎免疫細胞を元気にする食事
免疫細胞を元気にするため、食物繊維とビタミンDも意識的に摂ってほしい栄養素です。
「とくに水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、免疫細胞を活性化させます。また、ビタミンDは、過剰な免疫反応を抑制し、正常な免疫機能を促すなど、免疫のバランスを調節する作用があるのです」(久住先生。以下同)
とりわけ、ビタミンDは不足しがち。
「紫外線を浴びることで皮膚の表面でも生成されます。積極的に外に出て、太陽の光に当たって」
⚫︎朝のトレーニングで体温を上げる
筋トレの時間がなかなかとれないという人に久住先生がおすすめするのが、寝起きのトレーニング習慣です。
「腹筋やスクワット、腕立て伏せなど、どれか1つでいいので、朝、目が覚めたら5分程度行うことを習慣にしましょう。筋力アップはもちろん、血行が促され、体温が上がって免疫力も高まります。肩や腰、膝のこわばりも解消されて、一石三鳥です」
イラスト:小林マキ
⚫︎ぬるめのお風呂で副交感神経を優位に
自律神経の乱れは免疫力を低下させる要因に。
入浴でリラックスして自律神経のバランスを整えましょう。
「気をつけてほしいのがお湯の温度。熱めのお湯は交感神経を刺激するので、逆効果に。湯温は41℃までを目安に、10分程度浸かりましょう。体が温まることで免疫細胞も活性化し、副交感神経が優位になり睡眠の質も高まります」
イラスト:小林マキ
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従来品の「バブ」より大きめサイズの炭酸入浴剤。パワフル発泡でお湯の炭酸濃度が高い状態がより持続する。温浴効果を高め、入浴後のぽかぽか感も長続き。ほかに、柑橘、森林、花果実の香りがある。
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⚫︎鼻呼吸を意識して感染予防
「鼻呼吸」には、空気が鼻腔内を通る際に空気を温め、加湿する機能があります。
ところが、「口呼吸」にはそうした機能がないため、冷たい空気が直接気道に入り、のどが乾燥してバリア機能が低下。
細菌やウイルスに感染しやすくなります。
「加湿器を使って、部屋の湿度を50〜60%に保つようにしましょう。また、睡眠前の鼻うがいがおすすめです。鼻の通りがよくなって口呼吸を予防できます」
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ハナリラ 鼻うがい専用ボトル(専用洗浄剤10包付き)¥1,595/パスクリエイト
ボトルにぬるま湯を入れ洗浄剤を溶かして使う鼻洗浄キット。花粉症や慢性鼻炎、粘膜の乾燥など鼻の不快感を解消する。洗浄力重視タイプとやさしく洗うタイプの2種のノズル付き。
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⚫︎保湿を心がけて、皮膚のバリア機能を強化
加齢によって肌の油分の分泌が減少すると、乾燥しやすくなり、肌のバリア機能が衰えます。
「乾燥した肌の表面を顕微鏡で見ると、小さな傷が無数にあるような状態。そうした細かい傷が細菌やウイルスの侵入口になります。肌の保湿を心がけましょう」
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とりわけ肌が乾燥しがちな高齢者向けに開発された保湿ローション。スッとなじんで、しっかりうるおう。ベタつかず軽いつけ心地。
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※記事内の商品価格はすべて税込です