老齢基礎年金の繰下げ受給をする人って、何割ぐらいいるの?
2025年5月27日(火)18時30分 All About
年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、最新の老齢基礎年金を繰下げ受給する人の割合についてです。
今回は、最新の老齢基礎年金を繰下げ受給する人の割合についてです。
Q:老齢基礎年金の繰下げ受給をする人って、何割ぐらいいるの?
「老齢基礎年金の繰下げをする人って、どのぐらいいるんですか? 教えてください」(匿名)A:令和5年度の時点で2.2%という調査結果です
厚生労働省『令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、国民年金から支給される老齢基礎年金の受給権者のうち繰下げしている割合は、令和5年度の時点で2.2%です。過去の老齢基礎年金の繰下げ受給率は、令和元年度が1.5%、令和2年度が1.6%、令和3年度が1.8%、令和4年度が2.0%と増加傾向です。反対に、令和5年度に、繰上げ受給をする人は10.4%です。
反対に、繰上げ受給する人は令和元年度が12.3%、令和2年度が11.7%、令和3年度が11.2%、令和4年度が10.8%、令和5年度が10.4%と減少傾向です。とはいうものの、繰上げ受給を選択する人の数は、繰下げ受給をする人に比べて4.7倍以上となっています。
なお、繰下げ・繰上げ受給を申請すると、取り消しができませんので、慎重に検討することをおすすめいたします。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)