【豚ケルベロス】かつや、3種の豚料理を同時に召喚した「豚DX丼」を新発売! とんかつ・豚焼肉・豚から揚げが一堂に集結!!
2025年5月27日(火)13時0分 ロケットニュース24
しかも今回は、いつにも増してヘビー級である。2025年5月26日に期間限定で販売が開始された、その名も『豚DX(デラックス)』! 素晴らしく頭の悪い商品名だが、その中身も負けず劣らずだった!!
・「かつや」新商品
これまで同様、『豚DX』は丼と定食の2種類が用意されている。『豚DX丼』は税込979円、『豚DX定食』は税込1089円となっており、私は今回『豚DX丼』を注文。
一体何がどうDXなのか? その答えが……
これだ!!!
・単色豚集団
広辞苑で「茶色」と調べたら、「『かつや』でやたら使われる色」と出てきそうなくらいの圧倒的なまでの茶色占有率。
自分で料理をしようと思ったら絶対こうはならないだろう。必ずどこかでブレーキがかかり、緑黄色を差し込みたくなるはず。しかし、「かつや」にそんな擦れた大人のような自制心は存在しない。
80gロースカツ……
豚焼肉……
そして、豚から揚げ……
自制心の代わりに召喚したのは、凶悪なカロリーを従えた3種類の豚料理たちだ。もちろんトリオとしてのバランスなんてお構いなし。例えるなら、秋山が3人のロバートみたいな感じである。濃すぎるだろ!
まさに豚の三連星。冥界より解き放たれし狂獣、豚ケルベロス。
しかもだ。今回、私はこの『豚DX丼』を注文するにあたり、取り返しのつかないミスを犯してしまった。
普段は明言していないが、私は「かつや」で丼を食べる時、いつも『とん汁(小)』を一緒に頼んでいる。そして、この日もつい癖で『とん汁(小)』を注文してしまったのだ。その結果……
まさかのメンバー増強……!
・豚、増える
ただでさえ豚トリプルなのに、もう一品増えて豚カルテットになってしまったぞ。私はただ汁物が欲しかっただけなのに……。これもうシステム上のバグだろ。四方八方を豚に包囲された形である。
とそこへ、いよいよ豚ジェットストリームアタックを仕掛けてきた豚ケルベロス小隊。
豚焼肉はてっきり生姜焼き的なものかと思いきや、にんにくでゴリ押す超パワー系の味付けで、脳天をいきなりガツンと殴られたような衝撃に襲われる。玉ねぎがまた味が濃いのなんのって。
続けて、すかさず攻撃を加えてくるのが豚から揚げだ。おそらく多くの “かつや者” が「想像よりも薄いな」と思うだろうが、やはり脂の強い豚肉を揚げただけあって、から揚げ特有のカラッとした軽やかさが一切ない。
その代わりに胃に訪れるのは、ズシンとした重さと、ハッキリと確かなカロリーの存在感である。見た目に反して重いぞこれは……。
と言いつつ、豚焼肉も豚から揚げも、量自体は実はたいして多くない。むしろ単体だと少ないくらいだ。しかし、ロースカツ、豚焼肉、豚から揚げ……と次々に口に運ぶのが忙しすぎて、それぞれの量の少なさを脳が認識する暇もない。
それどころか、次第に気づき始めるのである。あ、これイントロもAメロもBメロもないなと。最初から最後までずっとサビだなと──。
3種類の料理が一堂に会しているという意味では、先月発売された『かつやの中華ざんまい丼』と酷似しているが、こちらはもっと豚に手足を縛られている感じがする。豚の掌の上で転がされている気がする。
運よく脱したところで……
外で待ち受けているのは、またしても豚……!
・逃げ場なし
まあ『とん汁』を追加したのは私の自己責任であるが、『豚DX定食』の場合、通常兵装として『とん汁』が付いてくるため警戒が必要だ。さもないと飲み込まれるぞ……! 『豚DX』のデラックスな豚圧に……!!
・本作の真の意味
「かつや」期間限定メニューにおける、チキンカツの出現率は異常……。“かつや者” の間でもよく言われることだが、今回の『豚DX』は、そういった揶揄に対する「かつや」からの回答、あるいは宣戦布告なのかもしれない。
「誰にもチキンなんて呼ばせねぇ……! お望み通り、豚でボコってやんよ……!!」
『豚DX』、それは「かつや」の内なる怒りの発露であり、チキンカツネタでいじってくる不逞(ふてい)の輩を八つ裂きにする地獄の番犬……いや、番豚である。
参考リンク:かつや
執筆:エクストリームかつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★「かつや」関連の記事はこちら → シリーズ「かつや者」
画像をもっと見る