山形・西川町長のパワハラ疑惑で第三者委と百条委設置…菅野大志氏「常態化していたとは思っていない」
2025年4月27日(日)17時44分 読売新聞
山形県西川町の菅野大志町長のパワーハラスメント疑惑を巡り、町議会は25日の臨時会で、町の第三者委員会を設置する条例案と、議員の調査特別委員会(百条委員会)を設置する議案を、いずれも全会一致で可決した。
臨時会の冒頭で、菅野町長は元職員の襟元をつかんだことに触れ、「大変申し訳ありませんでした」と謝罪。「今週で町長に就任して3年が経過した。初心に返り、課題山積の町政をこれからも担っていきたい」と所信を語った。
第三者委の設置は「町職員のハラスメント防止等に関する条例」で定められた。町は5月上旬頃に県弁護士会に委員の推薦を依頼し、選任され次第、同委を設置する。最終報告書の完成は来年1〜2月頃を目指す。同条例では、外部相談窓口の設置などの再発防止策も規定した。
百条委は同日、第1回委員会を開き、設置議案を発議した佐藤耕二議員を委員長に選任した。議長以外の議員全員が委員を務める。調査方法は今後検討していく。佐藤委員長は議会後、「問題となっている事案以外も全て調査し、事実関係を明らかにした上で、町民に伝えたい」と話した。
菅野町長は報道陣に対し、「人格を否定するなど、業務上の指導から外れることはなかった。(パワハラが)常態化していたとは思っていないが、しっかりと調査してほしい」と語った。