地上80mに設置された風力発電の羽根が折れて落下、81歳男性が死亡…秋田市内の公園

2025年5月2日(金)22時37分 読売新聞

事故現場の地図

 2日午前10時15分頃、秋田市新屋町の新屋海浜公園で、通行人から「風車のプロペラが落ちている」と119番があった。駆け付けた消防隊が、折れて落下した風力発電の羽根付近に、同市内の無職男性(81)が倒れているのを見つけた。男性は意識不明の状態で市内の病院に搬送され、その後、死亡が確認された。

 秋田県警秋田中央署の発表によると、男性は落下した羽根から約1メートル離れた場所で見つかり、頭部に裂傷を負っていた。近くには男性が使っていたとみられる自転車が倒れていた。

 羽根が折れたのは「新屋浜風力発電所」(1基)で、さくら風力(本社・東京都)が運営。同社によると、風車の羽根(長さ41メートル)は3枚あり、地上約80メートルの高さに設置されているという。

 同署は、風車の羽根1枚が落ち、数十メートル離れた場所にいた男性に当たった可能性があるとみて捜査している。この日は強風のため実況見分は見送った。

 秋田地方気象台によると、秋田市内は同日朝から強風注意報が発表され、午前10時時点の最大瞬間風速は20・3メートルだった。

 同社によると、この発電所は2009年から稼働し、総出力は1990キロ・ワット。10年12月にも落雷で羽根の一部が破損して落下する事故が発生しており、羽根3枚を新しいものに交換し、運転していた。大型の定期点検は年2回実施し、昨年11月と今年3月の点検では異常はなかったという。


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