東海地方 活発な雨雲がかかり 土砂災害の危険度高まる
2021年8月18日(水)15時20分 tenki.jp
きょう18日(水)も、東海地方では断続的に雨となり、1時間に30ミリ以上の激しい雨を観測した所もありました。あす19日(木)にかけても、大気の非常に不安定な状態が続き、活発な雨雲がかかるでしょう。
土砂災害の危険度高まる
11日(水)以降、降り始めからの雨量は、きょう18日(水)14時までで、
静岡県の御殿場市で735.0ミリ、岐阜県の萩原(下呂市)で650.5ミリ、愛知県の茶臼山(豊根村)で526.0ミリ、三重県の北勢(いなべ市)で346.5ミリを観測し、記録的な大雨となっています。
また、名古屋市でも240.5ミリを観測し、これは、名古屋市の8月の平年の1か月分の降水量(139.5ミリ)の、1.7倍の雨量です。東海地方では、山地を中心に雨量がかなり多くなっていますが、平地でも大雨となっています。
なお、これまでの大雨で地盤が緩んでいる地域があり、きょう18日(水)、14時30分現在、愛知県や岐阜県、静岡県の一部に土砂災害警戒情報が発表されています。
静岡県では濃い紫色「極めて危険」なエリアとなっている所があり、土砂災害の危険度が高まっています。その他の地域でも、これまでの雨で、大量の雨水が土壌に含まれているため、激しい雨が降れば、すぐに土砂災害の危険度が急上昇します。
最新の気象情報や気象庁のHPにある「キキクル(危険度分布)」で、自分の住んでいる地域の情報を確認して、危険な場所には絶対に近づかないようにして下さい。
あす19日(木)も断続的に雨で、総雨量は更に増える
東海地方では、あす19日(木)にかけても、南から湿った空気が流れ込み、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。あす19日(木)にかけて予想される1時間降水量は、多い所で40ミリ〜50ミリです。雷を伴って非常に激しく降る所もあり、総雨量は更に増えそうです。
土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水にも警戒が必要です。引き続き、最新の気象情報や避難に関する情報をこまめにチェックするようにして下さい。
週間天気 曇りや雨の日が多く、すっきりしない
東海地方では、20日(金)以降は前線の活動は弱まりますが、上空に寒気が居座り、また、太平洋高気圧の縁をまわって湿った空気が流れ込みやすいでしょう。また、期間の後半になると、秋雨前線が本州付近に停滞する見込みです。
このため、曇りや雨の日が多く、雷雨となる日もありそうです。雨のピークが過ぎても、災害が発生する場合があるため、しばらくは注意が必要です。