ウィーメックス、岡山大学、岡山県岡山市・三宅医院の3者で無痛分娩の現場における課題解決に向けた共同研究を開始
2025年5月27日(火)11時48分 PR TIMES
PHCホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区)傘下の ウィーメックス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋秀明、以下「ウィーメックス」)は、国立大学法人岡山大学(※1)(所在地:岡山県岡山市、学長:那須保友、以下「岡山大学」)、三宅医院グループ三宅医院(※2)(所在地:岡山県岡山市、院長:三宅貴仁、以下「三宅医院」)との3者間において、無痛分娩に関わる医療現場の業務効率化と円滑なコミュニケーションの強化を目的とした共同研究を開始いたしました。本研究では、ウィーメックスが提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(※3)を両医療機関に導入し、2025年4月〜2026年3月の間、医師や助産師の業務効率化および妊婦さんとの円滑なコミュニケーションの強化に対する有用性を検証いたします。
日本では無痛分娩のニーズが年々増加しており(※4)、それに伴い麻酔科医の需要も高まっています。無痛分娩には麻酔科医の立会いが不可欠ですが、無痛分娩に至るまでの麻酔科医の待機時間の長さ(長時間の拘束)が課題となっています。また、多くの場合が非常勤の麻酔科医による立会いであることから、麻酔科医と助産師間の連携や、妊婦さんとのコミュニケーション頻度の低下も課題として浮き彫りになっています。
#共同研究の目的および内容
本研究の目的は、無痛分娩における遠隔医療システムの有用性を検証することです。「Teladoc HEALTH」は、上下左右やズームの遠隔操作が可能な高画質カメラや、遠隔地の医師が現場と画面を共有し所見を伝えられるアノテーション機能(※5)を備えており、以下のような効果が期待されます。
・麻酔科医の駆け付け判断の効率化
・医療従事者の業務負担軽減
・助産師・妊婦さんとのコミュニケーションの質的向上
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107062/122/107062-122-0fcff1d9dd4b08fad079b9dd1843f819-3900x1916.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「Teladoc HEALTH」を活用した無痛分娩の遠隔モニタリングの様子
本研究では、「Teladoc HEALTH」導入前後での変化をアンケート調査によって定量・定性の両面から評価します。具体的な評価項目は、麻酔科医の待機時間の変化、助産師とのコンタクト数の変化、さらに麻酔科医、助産師、妊婦さん、それぞれに対するアンケート結果をもとに、システム導入の効果と課題を多角的に分析いたします。
三宅医院院長の三宅貴仁先生は次のように述べています。「近年、無痛分娩を希望する妊婦さんの割合は年々増加しており、継続して無痛分娩を行える体制の重要性を再認識しています。一方、需要の増加により麻酔科医師をはじめとする医療従事者が相対的に不足しており、安全性の担保が大きな課題となっています。遠隔診療システムを活用することで安全な体制が持続可能となり、妊婦さんの安心につながることを期待しています。」
岡山大学病院 小児麻酔科助教の金澤伴幸先生は次のように述べています。「無痛分娩の安全な施行に麻酔科医が果たす役割は大きいと考えていますが、現状は人手不足により全ての妊婦の要望に応えられていないと感じています。麻酔科医が常時ベッドサイドにいなくても遠隔医療を導入することで妊婦さんの安全が担保できるようになれば、無痛分娩を安全に行える施設が増え、妊婦さんが住み慣れた地域で安心してお産を行えるようになるのではと期待しています。」
ウィーメックスは、医療現場における人手不足という社会課題に対し、テクノロジーによる具体的な解決策を提示していきます。本共同研究を通じて、医療従事者の負担軽減と患者さんの安心・安全の両立を目指し、持続可能な医療体制の構築に貢献してまいります。
#リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」について
専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システムです。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し、患者さんの容体を短時間で把握することができます。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし、現場にいるように情報を取得できます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107062/122/107062-122-cae72caedae3e1f17eb9b35894abd4da-3900x2600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]※リアルタイム遠隔医療システムのラインナップ。本製品には医療機器に該当する機能は含まれていません。
(※1)国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
・本部所在地:岡山市北区津島中1丁目1番1号
・学長 :那須保友
(※2)三宅医院グループ三宅医院
https://miyake-miyakegroup.jp/
・所在地:岡山県岡山市南区大福369-8
・院長 :三宅貴仁
(※3)リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」ブランドサイト
https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth(https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth?utm_campaign=pr250527)
(※4)引用:無痛分娩 産科施設の立場から〜日本産婦人科医会施設情報からの解析〜
https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/09/e553496982d83ca62076fb6974c445b2.pdf
(※5)診断・治療方針に関して協議する際に活用できる、映像・画像へのタグ付け機能。双方が同じ映像・画像を見ながら、矢印の表示や、書き込みを行うことで、円滑な共有と決定をサポートします。
<ウィーメックス株式会社について>
ウィーメックス株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。企画・開発から販売までワンストップでサービスを提供する新体制として、2023年4月より新会社として事業を開始しました。「メディコム」ブランドの医事コンピューターや電子カルテシステムの他に、薬局経営のサポートや特定保健指導の支援、遠隔医療システムなどを提供しています。また、2023年10月に富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社より電子カルテ・レセプト関連事業を取得し、ウィーメックスヘルスケアシステムズ株式会社が誕生。国内の「医療DX」を推進するヘルスケア IT製品・サービスを通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率化に取り組んでいます。
https://www.wemex.com/(https://www.wemex.com/?utm_campaign=pr250527)
□所在地 :東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント14F
□代表者名 :代表取締役社長 高橋秀明
<PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について>
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念に掲げるグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2024年度のグループ連結売上収益は3,616億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
https://www.phchd.com/jp
お問合せ先
ウィーメックス株式会社
E-mail:tky-mc_pr_alignment@ml.wemex.com