【WBC】全員150キロ超のスピード侍!技巧派排除し「奪三振能力」高い15人選出!
2023年1月26日(木)18時47分 ココカラネクスト
(C)Getty Images
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの全30人が発表された。栗山英樹監督が人脈をフル活用し、現役メジャーリーガーは過去最多5人が招集された。特徴が出たのは投手陣。選ばれた15人全員が最速150キロ超の剛腕がそろった。
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【侍ジャパン投手陣の最高球速】
165キロ 大谷翔平(エンゼルス)
164キロ 佐々木朗希(ロッテ)
159キロ ダルビッシュ有(パドレス)
159キロ 山本由伸(オリックス)
159キロ 宇田川優希(オリックス)
159キロ 大勢(巨人)
158キロ 高橋宏斗(中日)
156キロ 湯浅京己(阪神)
155キロ 栗林良吏(広島)
155キロ 高橋奎二(ヤクルト)
155キロ 伊藤大海(日本ハム)
154キロ 松井裕樹(楽天)
154キロ 宮城大弥(オリックス)
154キロ 戸郷翔征(巨人)
153キロ 今永昇太(DeNA)
大谷、佐々木朗を筆頭に全員が150キロ超のスピードボーラーで、スプリットやスライダーなどの決め球もあわせ持つ、奪三振能力の高いメンバーがズラリと並んだ。
栗山監督は会見で「大前提として日本の特徴である投手の力を借りて勝つ」と投手力に自信を持っており、選考基準について「強いボールを投げる投手を選んだ。ワンポイントもないので、特殊な投手の枠が必要なくなった」と説明した。
WBC大会ルールは、2022年メジャーリーグに準ずると定められており、ワンポイントリリーフは禁止。最低打者3人と対戦するか、そのイニングを完了するまでは交代できない。2017年大会のメンバーだった秋吉亮(元ヤクルトなど)のような変則投げ、宮西尚生(日本ハム)のようなワンポイントのスペシャリストは今回、選出されていない。
気になるのは、国際経験の少なさ。佐々木朗は21歳、高橋宏は最年少20歳と、20代前半のフレッシュなメンバーが多い。不慣れな国際使用球に苦しみ、本来の力を発揮できないリスクも考えられる。その点、栗山監督は「同じ力があるなら、さらに勢いが出たり、プラスアルファを出してくれる選手の力は必要だが、若い選手を選ぼうとしたつもりは全くない。いろいろな状況、場面を考えて、一番勝ちやすい選手を選んだ」と話した。
目先を変えるのではなく、真っ向勝負。奪三振能力の高い投手陣が、世界を力でねじ伏せる。2009年以来の世界一奪回に挑む指揮官の強いメッセージが、剛腕15人の発表にこめられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]