侍ジャパン「最強侍」集結も危惧される「情報問題」とは

2023年1月27日(金)11時47分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 野球日本代表「侍ジャパン」は26日、3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に臨む登録予定選手30人を発表した。

 メジャー組からは大谷(エンゼルス)、ダルビッシュ(パドレス)、鈴木誠也(カブス)らが参戦。投手陣では「絶対エース」の山本(オリックス)、完全試合男の佐々木朗(ロッテ)、フレッシュな顔ぶれとしては大勢(巨人)などもメンバー入りを果たした。

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 野手陣では村上(ヤクルト)を筆頭に牧(DeNA)、山川(西武)、岡本和(巨人)と各球団の主砲が集結、破壊力抜群の布陣となった。

 目指す戦いも明らかになった。会見に出席した栗山監督は「基本的に投手を中心に守り切って我慢しながら勝っていく」と話した。今回は投手15人を登録。外野手、一部ポジションの層の薄さも指摘されながら、「日本の特長である投手の力を借りて勝つ」と投手の力を前面に打ち出して、勝利をもぎ取る姿勢を示した。

 まさに「最強侍」の言葉があてはまる充実のラインアップとなったが、不安材料も浮上している。

 「チーム内の機密情報保持の問題です。今回は複数回に分けて代表メンバーを発表しましたが、最終候補に関しては発表前にほぼ内容が明らかになっていました。球団への通達などもあるのでしょうが、国際大会では情報戦も大事。そのあたりは心配ですね」(放送関係者)

 侍の代表メンバーに関しては今月6日に大谷などの先行メンバーが発表。その後、首脳陣が熟考を重ね、26日の最終メンバー発表に至ったが、その過程では日系2世のヌートバー(カージナルス)のメンバー入りやそれ以外にも今回発表されたメンバーがすでに前もって明らかになっていた。 

 会見では「投手力で勝ちにいく」注目を集める先発投手の起用法についても「最終戦までの流れはもちろん考えている」といくつかのキーワードも出てきた。

 初対戦の相手が多くなる国際大会においては、情報戦を制することも重視される。できるだけベールに包まれるように相手チームに多くの情報を与えないほうがいいとされる中、メディア出身の栗山監督の「リップサービス」の弊害も危惧されている。

 いずれにせよ、まもなく集結する「最強侍」。そうそうたる顔ぶれの選手たちをいかに動かしていくか、首脳陣のプレッシャーも半端なく大きなものとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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