3月のWBCに最も多く選手を派遣する「NPB球団」は?ヤクルト、巨人のほかに、あの球団も・・・

2023年1月30日(月)15時32分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 日本のプロ野球12球団で、3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に派遣される選手の数が最も多いのはどこか?人材の多いヤクルトや巨人と思われるかもしれないが、それだけではなく中日も実は最多タイ。いずれも4人が選ばれている。

 侍ジャパンでは中日から高橋宏斗投手しか選ばれなかったが、キューバ代表として3人が選ばれており、総勢4人に。25日にキューバ野球連盟から発表された代表リストによると、中日のライデル・マルティネス投手、ジャリエル・ロドリゲス投手、同育成選手のフランク・アルバレス投手が選ばれた。

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 このほか、昨季まで中日でプレーし、今季から日本ハムに移籍したアリエル・マルティネス捕手、ソフトバンクのリバン・モイネロ投手もキューバ代表入りした。

 西武は侍ジャパンでは源田壮亮内野手、山川穂高内野手の2人だけだったが、台湾代表の合宿参加メンバーとして、張奕投手、呉念庭内野手が含まれており、2人が正式に代表入りすれば、こちらも4人となる可能性はある。

 ヤクルトでは6日に先行発表された村上宗隆内野手に加え、山田哲人内野手、中村悠平捕手、高橋奎二投手の計4選手が侍ジャパン入り。巨人も先行発表組の戸郷翔征投手に加え、大勢投手、大城卓三捕手、岡本和真内野手の4選手が代表入りした。

 中日といえば、思い出されるのが2009年の第2回WBC。全選手がそろって辞退し、12球団では唯一、代表メンバーがゼロだった。当時の落合博満監督の考え方が影響したともいわれるが、実際に前年の北京五輪に選ばれた川上憲伸が大会から帰国後に戦線離脱するなど、球団に悪影響をもたらしたことが引き金になったとされる。

 そんななかで今回のWBCについては3人のキューバ選手を派遣することを球団側が承諾。球界関係者も「中日は球団OBでキューバ出身のリナレス氏が巡回コーチ兼通訳兼キューバ担当としてキューバ野球協会と太いパイプをつくり、いい人材を獲得している。キューバ側がWBC派遣を望んでおり、今後もキューバルートを確保していくためには中日側が協力要請に従うのは致し方ないこと」と解説する。

 キューバは大リーグでプレーする同国出身の亡命選手の代表入りを初めて許可するなど、母国リーグに在籍する選手だけで構成できないほど選手層が薄くなっているとの指摘も出ており、日本プロ野球の人材にも頼らざるを得ないとみられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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