「どこに行くかを決めてた」――パドレス主砲マチャドが佐々木朗希に不満 一方で米メディアは“お家騒動”を批判

2025年2月3日(月)6時0分 ココカラネクスト

マチャドは佐々木のドジャース入りに不満を漏らした。(C)Getty Images

 今オフの球界において、いわゆる「時の人」となったのは、佐々木朗希だった。

 昨年12月にポスティングシステムを利用してロッテからのメジャーリーグ挑戦を正式公示した佐々木。契約金や年俸などの総額が制限され、マイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象でもあったため、20球団以上が参戦したとされる争奪戦は白熱。その中で本人が厳選した答えはドジャースでのプレーだった。

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 小さくない余波を広げた決断は賛否両論を生んだ。その中でドジャースのライバル球団となるパドレスの主砲マニー・マチャドは、佐々木側がさまざまな条件を提示した交渉戦に懐疑論そのものに投げかけた。

 現地時間2月2日にサインディエゴでファンイベントに出席したマチャドは、パドレスが獲得を逃した佐々木について意見を求められ、「彼(佐々木)はすでにどこに行くかを心に決めていたと思う。それは俺の意見に過ぎないけどね」と吐露。交渉を兼ねた食事会に参加したからこその不満にも似た感情を露わにした。

 この発言を伝えた米誌『Sports Illustrated』は、マチャドの見解を「批判」と強調。その上で「リーグ関係者の中には、ササキはドジャースに移籍することをすでに知っていたが、それでもすべての手続きを踏んだと信じる者もいた」と業界内の事情を伝えた。

 もっとも、パドレスの佐々木獲得の失敗は身から出た錆だとする意見もある。米版『Yahoo! Sports』のジャック・ベアー記者は、今オフに同球団でオーナー一家によるお家騒動が起きたことを問題視。「ウルフ代理人をはじめとするササキ側は確かにその事情に気づいていた」とした。

「パドレスは、ササキがドジャースを拒絶し、契約に興味を隠さなかった場合、彼を獲得する最も可能性の高いチームと見られていた。実際、ドジャースの提示した650万ドルを大幅に上回る1000万ドルを超えるボーナスを提供する準備もあったとされている。しかし、ササキはドジャースを選んだ。契約発表会見で彼は、皮肉にも新チームの一番の特徴は『フロントの安定性』だと語った」

 何はともあれ、佐々木のドジャース移籍は決まった。彼が不満を募らせたパドレスの主砲といかに対峙するのかは大いに興味深いところである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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