2025年に優勝する可能性は「ない」とアロンソ。ニューウェイが携わる2026年のプロジェクトに期待
2025年2月4日(火)7時0分 AUTOSPORT web

フェルナンド・アロンソは、チームの開発に大きな進歩がないことを理由に、アストンマーティンが2025年のF1シーズンで勝利を収めるという見通しを否定した。
2023年にアストンマーティンに加入して以来、アロンソはチームでよいことも悪いことも経験してきた。アロンソは2023年にチームとともに好調なスタートを切り、最初の8レースで6回表彰台を獲得した。しかし、アストンマーティンの2024年シーズンは、パフォーマンスの顕著な低下が目立っていた。チームはシーズンを通して一連のアップデートを導入したにもかかわらず、上位のライバルたちとのペースを維持するのに苦戦し、コンストラクターズ選手権で2年連続の6位につけて1年を終えた。
アロンソは2025年を見据え、アストンマーティンは、今シーズンは優勝争いに加われないだろうと明言した。
「2025年に優勝できる可能性は間違いなくない」と、2度の世界チャンピオンであるアロンソは『Autosprint』に語った。
「マシンは昨年と同じものになるし、僕たちがあれほどの飛躍を遂げるのは事実上不可能だろう。2024年よりもよい結果が出ることを期待しているが、優勝はできないだろう」
■レギュレーション変更の2026年に期待
アストンマーティンの長期的な焦点は、F1の技術面に抜本的な改革をもたらすことになる2026年のレギュレーションにしっかりと据えられている。チームはすでに、著名なエンジニアであるエイドリアン・ニューウェイを獲得し、ホンダとのワークスエンジンパートナーシップを締結するなど、重要な戦略的動きを見せている。
2026年をF1での最後のシーズンと見なしているアロンソは、これらの変更が、彼が求めているブレイクスルーをもたらすだろうと依然期待している。
「いくつかのレギュレーション変更があり、エイドリアン・ニューウェイが4月から2026年のプロジェクトに取り組み始める」とアロンソは強調した。
「もっと表彰台に上ったり、勝利を飾ったり、チャンピオンシップを争えるようになりたい」
「だが、2026年は誰にとっても謎に包まれた年だということはわかっている。好ましい年になることを期待しているが、僕たちにはわからない」
■アロンソの衰えない競争心
2013年に優勝して以来、10年以上もの間F1での勝利がないにもかかわらず、アロンソはこれまでと変わらない激しい競争心を保っている。絶えることのない情熱で知られるアロンソは、成功への渇望が衰えていないことを明らかにした。
「20年経った今でも、たとえばカートサーキットに行って自分が順位表で1位から0.1秒か0.05秒差で2位にいるのを見ると、同じ怒りとフラストレーションが、心のなかに湧き上がってくる。その晩は夕食も食べないかもしれないというほどのね」
「どれだけ一生懸命取り組んでも、負けるのは嫌だ。いつもこのような感じになるだろう」
アロンソがさらなる成功を目指し続けるなか、2025年シーズンはアストンマーティンにとって移行の年になるとみられる。チームの2026年の復活の可能性には大きな注目が集まっている。
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