メルセデスAMG、中核SUVの『GLC』にF1直系技術で電動化したPHEVの“63S”とBSG搭載の“43”を導入

2024年2月17日(土)7時45分 AUTOSPORT web

 ブランドのベストセラーSUVとして成功を収めた初代に続き、さらなる洗練と進化を遂げて2代目に生まれ変わったメルセデス・ベンツのプレミアムミドルサイズSUV『GLC』に、高性能版たるメルセデスAMG謹製の2台が登場。


 F1直系のテクノロジーを採用した駆動システムに、最高出力476PS(350kW)のパワフルな直列4気筒エンジンとプラグインハイブリッド(PHEV)を組み合わせ、システム出力680PS(500kW)を発揮する『メルセデスAMG GLC 63S E PERFORMANCE』と、同じくF1由来のエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーとBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を搭載した『メルセデスAMG GLC 43 4MATIC』の両モデルが、2月15日より発売開始となっている。


 ハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用フロントグリルに、ベースモデルより全長を30mm伸ばした『63S E PERFORMANCE』は、フロントフェンダーに入れられた専用の“TURBO E PERFORMANCE”エンブレムや21インチAMGアルミホイールなど、エクステリアからもそのパフォーマンスを訴え掛ける。


 高性能PHEVモデルとなる“E PERFORMANCE”で先行する先輩の“S”や“C”と同じく、リヤアクスルに搭載された定格出力80kW、ピーク出力150kW(最大10秒間)の交流同期モーターと、こちらもAMG自社開発の6.1kWh容量を誇る高性能バッテリー、それにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分4輪駆動システム“4MATIC+”を組み合わせ、最大システム出力680PS(500kW)、最大トルク1020Nmを発生。0〜100km/h加速はわずか3.5秒という途方もない性能を誇る(欧州参考値)。


 その走行特性を効率重視からダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることができる“AMGダイナミックセレクト”は、EV走行のみで停止状態から125km/hにまで達する“Electric(電動)”を含む8種類のモードが用意され、さらにESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)の制御戦略や4輪駆動、リヤの電子制御式リミテッド・スリップ・デフを最適化する統合型車両運動特性制御システムの“AMGダイナミクス”も組み込まれる。


 これにより速度や横方向加速度、ステアリング舵角、ヨーレートなどを検出するセンサーを活用し、ドライバーが望む車両挙動を先取りする高度なフィードフォワード制御を実現している。

最高出力476PS(350kW)のパワフルな直列4気筒エンジンとプラグインハイブリッド(PHEV)を組み合わせ、システム出力680PS(500kW)を発揮する『メルセデスAMG GLC 63S E PERFORMANCE』
リヤアクスルに搭載された定格出力80kW、ピーク出力150kW(最大10秒間)の交流同期モーターと、こちらもAMG自社開発の6.1kWh容量を誇る高性能バッテリー、それにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分4輪駆動システム“4MATIC+”を組み合わせる


■装備面でも新型車ならではの機能を搭載


 そんな『63S E PERFORMANCE』と同じく、こちらも「One man, One engine」の主義に従い、熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる直列4気筒直噴ターボの“M139”を搭載した『43 4MATIC』は、メルセデスのF1活動において長年採用して実績を上げているシステムを直接のベースとするエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーなどにより、最高出力421PS(310kW)、最大トルク500Nmを発生。車載の48V電動系を採用し、タービンの軸に直接一体化されたモーターで電子制御することで、つねに最適なブースト圧を維持することが可能となっている。


 その48V電動系に組み込まれた第2世代となるBSGはマイルドハイブリッドとしても機能し、短時間ながら出力を10kW(14PS)高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を最大限に高める。


 両モデルともに、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジを可能とする9速のAMGスピードシフトMCTを組み合わせ、前後トルク配分が31:69とAMG独自の後輪重視型“AMG 4MATIC”を採用する『43 4MATIC』では、約100km/h以下で最大約2.5度の逆位相を許容する後輪操舵システム“リヤ・アクスルステアリング”も標準装備としている。


 そのほか、メルセデスの誇る安全運転支援機能のインテリジェントドライブや、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)、AR(拡張現実)ナビに加え、オフロードモードで360度カメラシステムを使用し、車体前方下部の路面を透過する“トランスペアレントボンネット”機能に、オフロード走行に関連するすべての運転機能を分かりやすく配置するオフロードスクリーンなど、新型車ならではの機能も搭載される。


 日本仕様では全車右ハンドル仕様となり、価格は『メルセデスAMG GLC 63S E PERFORMANCE』が1780万円、同『メルセデスAMG GLC 43 4MATIC』は1170万円(いずれも税込)となっている。GLCの詳細はメルセデス・ベンツの公式サイト(https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glc/overview.html)まで。

F1由来のエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーとBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を搭載した『メルセデスAMG GLC 43 4MATIC』
前後トルク配分が31:69とAMG独自の後輪重視型”AMG 4MATIC”を採用する『43 4MATIC』では、約100km/h以下で最大約2.5度の逆位相を許容する後輪操舵システム“リヤ・アクスルステアリング”も標準装備としている


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