メルセデスF1の新ステアリングシステム『DAS』、2021年には禁止に

2020年2月22日(土)18時25分 AUTOSPORT web

 FIAは2020年F1ではメルセデスが考案した革新的なステアリングシステム『DAS』の使用を許可するものの、2021年のレギュレーションでは禁止される見通しであることが分かった。


 2020年第1回F1プレシーズンテストの2日目、メルセデスがW11に新たに導入したステアリングシステムに注目が集まった。メルセデスが『DAS(Dual Axis Steeringの略)』と呼ぶこのシステムは、ステアリングが前後にスライドするようになっており、ドライバーが押したり引いたりすることでフロントタイヤのトー角が変わり、それが空力面とタイヤ温度の面でメリットを生み出すものと考えられている。


 このデバイスが合法であるのか疑問視する声に対し、メルセデスのテクニカルディレクター、ジェームズ・アリソンは、FIAにはすでに問い合わせ済みであり、合法であることは明らかだと発言した。


 しかし、これが2021年には合法でなくなる見通しであるとBBCが伝えている。BBCによると、2020年の規則では、フロントホイールはドライバーの完全なる制御下においてステアリングによってのみ調整されるものと規定されており、新デバイスはこれに従っているという。


 しかし2021年のテクニカルレギュレーションにおいては、フロントホイールのアライメントは単一ステアリングホイールの回転運動の一定の機能によってのみなされる、と定められており、そのため前後に動かすシステムは許可されない見通しであるというのだ。


 2021年に禁止される見通しであっても、メルセデスが今季このデバイスを導入するのか、さらには、このデバイスがどの程度のアドバンテージをもたらすのか、という点にも関心が集まっている。


AUTOSPORT web

「メルセデス」をもっと詳しく

「メルセデス」のニュース

「メルセデス」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ