米メディア命名「火炎放射器」藤浪晋太郎!「炎上」連想するファンも

2023年2月26日(日)17時25分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 アスレチックスの春季キャンプに参加していメジャー移籍1年目の藤浪晋太郎(28)に対して「評価急上昇!」という報道が目につく。阪神時代も練習では目立つタイプで、試合で投げてみないとわからない投手だった。メジャーの指導者は選手のことを悪く言わず、リップサービスも多い。この時期の「高評価」ほど、あてにならないものはないだろう。

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 そんななか、新戦力の藤浪を紹介する米メディアに、興味深い見出しが踊った。米放送局大手のNBC、CBSがそろって「火炎放射器(Flamethrower)フジナミ」と表現。100マイル(約161キロ)超を投げる直球を炎の放射にたとえたワードは、刺激的で攻撃的だ。

「炎」といえば、往年の野球ファンは「炎のストッパー」と呼ばれた津田恒実氏(広島)を思い浮かべる人もいるだろう。SNSでは「炎上」を連想したファンがザワザワ。炎上には「野球で投手が大量失点する」「ネットのコメントに批判、非難が集中する」という意味がある。「阪神時代の藤浪を隠喩した『火炎放射器』か?」などと炎上とこじつけるような書き込みもあった。

 振り返ると、藤浪にはこれといったニックネーム(愛称)がない。アスレチックスの入団会見では富士山にかけて「フジと呼んで」とアピールしたが、どこまで浸透するか。今回の「火炎放射器」は圧倒的な火力で敵を吹き飛ばすようなパワフルさを感じさせる。

 「ゴジラ」「おかわり君」「熱男」といった、名前を出さなくても選手の顔がイメージできるような愛称を定着させるのは難しい。キャッチーな言葉を、多くのメディアが追随して使い、なおかつその選手が活躍し続ける必要がある。メジャーで大成功を収め「リアル二刀流」「ショー(翔)タイム」といった流行語大賞になるほどの言葉がメディアによって生み出された大谷が好例だ。

 藤浪の潜在能力は一級品。阪神時代は苦労も多かったが、メジャーで大化けする可能性を秘めている。シーズンに入って活躍し、メディアがこぞって愛称をつけ合うような存在になってほしい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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