【巨人】あるぞ!オコエの1番 背景にある「古巣への対抗意識」

2023年2月26日(日)11時30分 ココカラネクスト

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 巨人で注目を集めるリードオフマン争いにまた一人、新顔が加わった。

 25日に行われた広島とのオープン戦(那覇)に「1番・左翼」で先発出場したオコエ瑠偉外野手(25)は2打数1安打1四球で本盗も記録。これで3戦連続盗塁と破壊力抜群の打撃に加え、持ち味の足でもアピールを続けている。

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 初回の第1打席、広島先発の大瀬良大地(31)から左前打を放つと、1点を追う5回にも四球で出塁。三塁走者だった一死一、三塁の場面では長野が四球を選んだ際、重盗を仕掛け、本塁生還を果たした(記録は本盗)。オコエの脚で同点とすると、直後に中田翔(33)が勝ち越しの2点適時二塁打を放ち、この回一挙に3得点。チームを勢いづける走塁となった。

 これでオコエは打率5割、3試合連続盗塁と波に乗っている。試合を見守った原辰徳監督もオコエに関して「ランナーとしてもいいですし、打席での迫力においても非常にいいものを出してくれている」と評価。

 ここまで1番打者には先に本塁打を放った新外国人のブリンソン(28)を含め、ここまで対外試合3試合ではいずれもオーダーを変えてきた。近年は1番打者が固定できないことでチームの形が定まらなかったとあって、今後も慎重に見極める構えだ。

 一方、リードオフマンとしての仕事をしっかりこなしたオコエは充実感を漂わせた。「試合に出られるだけで幸せです。楽天の時は全然出られなかったので」とぽつり。1番を任せられた点に関しても「打てなかったとしても、打ち取られ方はすごく大事になってくる」と謙虚な姿勢を崩さない。

 活躍の原動力となっているのは、新天地で周囲に力を認められていることも大きいようだ。コメントにもあるように、楽天時代の近年は故障も重なり、低迷。二軍で打率4割超えしたときにも、一軍からお呼びがかからなかった時期もあった。関東第一高時代からそのスケールの大きさに注目していた巨人が現役ドラフトで獲得、新たな才能の開花が期待されている。

 オコエは26日に行われるDeNA戦も「1番」で出場予定、チームに欠かせないピースとなれるか。目指す開幕一軍に向け、引き続きアピールを続けていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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