メルセデス、26年ぶりのル・マンは3台体制に。アイアン・リンクスが親子参戦実現の63号車を投入へ

2025年3月3日(月)6時55分 AUTOSPORT web

 アイアン・リンクスは3月2日、スティーブン・グローブとブレントン・グローブが、ルカ・ストルツとともに6月のル・マン24時間レースに参戦すると発表した。


 今季2025年はパートナーをメルセデスAMGにスイッチし、WEC世界耐久選手権などに出場しているアイアン・リンクス。同チームは、“世界三大レース”のひとつであるフランスの耐久クラシックに3台目のAMG GT3エボを投入し、前述の3名のドライバーに追加投入される63号車を託す。


 ル・マンデビューを果たす父と息子のペアは、3日月曜に予定されている伝統の24時間レースのエントリーリスト発表に先立ち、日曜日にメルセデスAMGファクトリードライバーとチームを組むことが明らかにされた。


 イタリアのチームは昨年、ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2によるELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMGT3キャンペーンで、濱口弘/アクスシル・ジェフリーズ/アンドレア・カルダレッリ組がGTクラスのチャンピオンとなり、ル・マンへの自動招待権を獲得した。


 しかし、チームはこのオフに提携ブランドの鞍替えを実施。その結果、今回出場が決まったサードカーについても、先週カタールでWECデビューを果たした2台と同様にAMGのLMGT3カーとなる。この3台目はチームのフルシーズン・エントリーカーとともにサルトのグリッドに並ぶ予定だ。


 なお前述のとおり、アイアン・リンクスのサードカーには、以前のパートナーであるランボルギーニの代名詞「63」のカーナンバーが付けられる。

開幕戦『カタール1812km』でWEC世界耐久選手権デビューを飾った61号車・60号車メルセデスAMG GT3エボ(アイアン・リンクス)


「ル・マン24時間レースに、我々のクルマがもう一台並ぶことに興奮している」と語るのは、チーム代表のアンドレア・ピッチーニ。「プログラムを拡大し、メルセデスAMGの復帰戦を代表できることを光栄に思う」


「スティーブンとブレントンはどちらも充分な経験があり、チームにとって貴重な存在だと言える」


「そして明らかに、ルカは素晴らしいドライバーだ。私は以前、彼とチームメイトだったことがあり、彼が素晴らしい才能を持ち経験豊富であることを知っている。ルカは我々にとって本当に信頼できる人物だ」


 グローブ親子はこれまでに、メルセデスAMGのマシンでGTワールドチャレンジ・オーストラリアなどの国際大会に出場してきた。


「ル・マン24時間は私のバケットリストにある最後のビッグレースだ」とスティーブンは語った。「2014年にサポートカテゴリーでこのイベントを体験したが、メインレースに参加することは、私がずっとやりたいと思っていたことだ」


「ブレントン、ルカ、アイアン・リンクスとチームを組むことで、このイベントに向けて本当に自信が持てるようになった。AMG GT3のことをよく知っている。今こそ、この機会を最大限に活用する絶好の機会だと感じている。6月が待ち遠しいね」


 息子のブレントンは次のように付け加えた。「今年のプログラム、そしてAMGとアイアン・リンクスと一緒に取り組むル・マン24時間レースにとても興奮している。父とルカと一緒に世界最大のレースに出場する機会を得られたことは、間違いなく僕のキャリアのハイライトだ!」


「僕は小さい頃からレースを見てきた。だから、(ル・マンの)雰囲気を体験し、“黄金期”のレースに参加できることは本当に特別なことだ。このチャレンジが待ちきれないよ」


 アイアン・リンクスの残り2台のラインアップはWECレースのそれと変わらず、イエローリバリーの60号車のドライバーは、クラウディオ・スキアボーニ、マッテオ・クレッソーニ、マッテオ・カイローリの3名。ブラックをまとう61号車は18歳の若手リン・ボデニウスと、BMWからAMGに移籍したマキシム・マルタン、そしてMLGT3のフィールドではライバルチームとなるプロトン・コンペティションのチーム代表、クリスチャン・リードの3人だ。




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