“韓国の悪夢”乗り越えた「1年でこんなにも変わるものか」山本由伸 5回4奪三振1失点で勝利投手に 米記者も絶賛「最高のスタートを切った」
2025年3月18日(火)23時11分 ココカラネクスト

山本は気合の入った投球を披露した(C)Getty Images
3月18日、カブスとドジャースによる「MLB 東京シリーズ byグッゲンハイム」が行われ、ドジャース・山本由伸が力のこもった投球を見せた。
【動画】山本は直球で見逃し三振を奪う、気迫の投球を見せた
カブス・今永昇太との日本人投手対決が注目を集める中、初回の山本はいきなり、ハプニングに見舞われた。
先頭打者を迎えたが、ピッチコムに不具合が起き、捕手の機械を交換。ピッチクロックにより、初球を投げる前にいきなり1ボールをカウントされる不運に。出鼻を狂わされ、結局、先頭打者を四球で歩かせたが、その後は後続を遊飛、投ゴロ、中飛に仕留め、無失点スタートした。
2回1死からはダンスビー・スワンソンに中前打を許すと、2死二塁として156キロの直球を捕手のミゲル・アマヤに右中間を破る二塁打を許し、先制点を失った。
ただ、ここから山本は粘る。3回も走者を背負いながら無失点。4回には2者連続空振り三振、5回は2回に適時打を許していたアマヤに渾身の155キロの直球で見逃し三振を奪い、マウンドで吠えた。自身初のメジャー開幕戦の大舞台で5回3安打1失点、4奪三振の力投でチームに勝利をもたらした。
この好投には米記者も即座に反応。ドジャース専門メディア『Dodger Nation』のノア・カムラス記者はこの日の登板内容を自身のXで投稿している。
昨年ルーキーイヤーだった山本は韓国でのパドレスとの開幕シリーズ第2戦に先発。初回5失点KOとパドレス打線につかまり、いきなりメジャーの洗礼を浴びた経緯がある。
同記者は昨年のパドレス戦のピッチング内容と今季の東京シリーズのパフォーマンスの内容の違いについて触れ、「1年でこんなにも変わるものか」とつづり、続けて、「ドジャースのエースが地元の観客の前で素晴らしいスタートを切った」と絶賛してみせた。
今回の東京シリーズでは大谷とともにチームの軸として、堂々と自覚を持って投げる姿にエースの矜持も感じさせた。
試合後のヒーローインタビューでは「皆さんの声援が力になりました。東京で開幕するということで特別な気持ちだった。とにかくこの試合を勝てるように全力で挑みました」と感慨をにじませた。日本凱旋シリーズで勇姿を見せた山本の今季の快進撃も楽しみとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
関連記事(外部サイト)
- “ソウルシリーズの雪辱”を果たした山本由伸「印象的なシーズンデビューだ」 5回1失点で米記者から称賛の声「期待に応えた」
- 「世の中はすべて順調だ」大谷翔平“マニア”も大興奮 マルチ安打の活躍に「明日もまた同じことをする」
- 佐々木朗希、菅野智之がMLB公式の“印象に残ったプレーヤー”に選出! オープン戦登板内容も高評価「最も注目を集めた」「これ以上ないほど順調」
- 山本由伸の“魔球”は「説明がつかない」 大投手カーショウが米解説で日本のエースを激賞「息子に『理想的な投げ方だ』と教えた」
- 日本開幕戦でマルチ安打!大谷翔平、9回第5打席で右翼への二塁打 第3打席は172キロの衝撃打に東京ドームがざわつく