巨人入りは大正解 やっぱり「神の子」だった田中将大 「氣」でつかんだ新天地1勝 200勝まであと2
2025年4月4日(金)12時34分 ココカラネクスト

田中が気合いの咆哮!味方の援護もあり、586日ぶりの勝利を手にした(C)産経新聞社
新しいユニホームでの初登板を、見事に白星で飾りました。
楽天から巨人に移籍した田中将大です。節目の日米通算200勝まであと「3」としながら、昨季は登板1度のみの0勝に終わりました。そんなレジェンドの獲得に乗り出したのは、阿部慎之助監督率いる巨人。開幕から6試合目の先発を任されると、5回5安打3四球も1失点の粘投。味方の援護に恵まれ、586日ぶりの勝利を手にしたのです。
【動画】移籍後、初勝利!田中が気迫のピッチングで中日打線を抑えたシーン
スポーツ紙の記者は言います。
「本来なら楽天のユニホームで現役を全うすべき、大功労者。しかし編成サイドと折り合いがつかず、最終的には退団することになりました。そこで名乗りを上げたのは巨人。球界の宝に対して、ビッグクラブらしい敬意を示した格好となりました。オープン戦で『球威が足りない』などといった指摘も評論家諸氏からはなされていましたが、最速が何キロとか関係なく、アウトの取り方を熟知している投手。マウンドに上げさえすれば、白星を奪う方法は熟知している人です」
そして「巨人入りは大正解だった」と言葉に力を込めるのです。
「この日の中日戦の最速は149キロ。公式戦のマウンドに立てばしっかりと結果を残す。それが今まで第一線でやってきた秘訣です。そして5回のピンチを乗り切った際の雄叫び。マー君の凄さは、あれですよ。楽天時代からグラブには『氣』と刺繍をしていました。打者に向かっていく気持ちであり、闘争心。それが大切な試合で出ていた。マー君も巨人での初戦が、大きな意味を持つことは分かっていたはず。勝負所での集中力は、さすがと言うしかない」
新人時代、打たれても負け投手にならないことから、野村克也監督は「マー君、神の子、不思議な子」と評したものです。その強運は、新天地でも発揮されそうです。
「勝利打点が少年時代からのチームメートだった坂本勇人とか、そんな漫画みたいな話を現実にしてしまう。序盤から巨人打線がしっかりと援護して、マー君を勝たせるんだと一丸になった。さらには8回が大勢、9回がライデルって救援陣が強力すぎるでしょう(笑)。あと2勝。一気に行っても不思議じゃないと思います」
今年の交流戦では6月6〜8日と巨人・楽天の3連戦が東京ドームで行われます。そこでマー君の登板があるのかどうかも、今シーズンの大きな楽しみと言えそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]