佐々木朗希はなぜ制球に苦しむ? 「欠点」をNPB元最多勝投手が指摘...「完全試合をやったときが1番いい」

2025年4月10日(木)17時44分 J-CASTニュース

プロ野球の元最多勝投手、武田一浩氏(59)が2025年4月9日にユーチューブを更新し、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する佐々木朗希投手(23)の投球を独自の視点で分析した。

「メンタル的に弱っているところが...」

佐々木はこれまで大リーグのマウンドに3度立ち、3月19日のデビュー戦(シカゴ・カブス戦)は、3回を投げ、被安打1、3奪三振5四球1失点(自責1)。2度目の先発となった30日のデトロイト・タイガース戦は、2回持たずに降板。1回3分の2を投げ、被安打3、2奪三振4四球2失点(自責2)だった。

4月6日のフィラデルフィア・フィリーズ戦は、タイガース戦に比べて制球が安定し、5回途中で降板した。打者17人に対して、被安打3、4奪三振2四球1失点(自責1)。チームは3−1で勝利したが、佐々木に勝敗は付かなかった。

フィリーズ戦の映像を確認したという武田氏は、「(ピッチングが)良くなった。顔つきも、この間とは違ったからちょっと安心した」と切り出し、こう解説した。

「(5回の交代の場面は)あそこで代わりたくなかったんだろうけど。顔に出ていた。ああいう場面で代えておくのも、これからのためだと思う。あまり悪いときに代えないようにしていると思う。メジャー初めての4月段階というので。1回目、2回目があまりよくなくて、3回目はちょっとよかった。もし、あそこで打たれたりすると、さらに自信をなくすので、そこでやめさせるというのもあり。メンタル的に弱っているところがあったから」

フィリーズ戦では1点リードの5回に、先頭打者を四球で歩かせ、続く打者にライト前ヒットを打たれたところで降板。前回のタイガース戦で降板した時は、ベンチで涙を浮かべる姿が見られたが、今回は気丈にベンチから戦況を見守った。

「フォークとストレートがもうちょっとよくなれば抑えられる」

現役時代の98年にパ・リーグの最多勝タイトルを獲得した武田氏。自身の経験を踏まえ、佐々木の投球について、次のように分析した。

「テレビでやっていたのだけれど、この間(先発2戦目)、ストライクが入らなかった時の映像と、昨日(3戦目)投げた映像が重ねっているものを見た。やっぱり調子が悪い時は、足を上げて立つときに前かがみになっている。そして(腕が)横ぶりになっている。横ぶりだと(球が)落ちない。真っすぐもコントロールが効かない」

そして、こう続けた。

「昨日のフォームを見たら、しっかり縦に振れている。だからストライクも入った。ただ、完全試合をやったときのようなボールではない。ストレートの進み方がよくない。完全試合をやったときが1番いいと思うが、あの時のバッターに向かっていくボールの進み方が今とは全然違う。両方ともシュート回転はしているが、ベースに入っていく角度がまだまだ本来のものではない」

スポーツ紙によると、佐々木の次戦先発は、13日(日本時間)に本拠地ドジャースタジアムで行うカブス戦を予定している。

武田氏は「佐々木は危ない球もあるが、初めての対戦だから打たれていない」とし、佐々木の今後に関して、こう言及した。

「次の時に、今回のようなコントロールだったらやられる可能性はある。だんだんデータもできあがる。対戦していないチームもデータを取っているから、そのへんでどうなるかという感じ。フォークとストレートがもうちょっとよくなればたぶん抑えられる。フォームのブレをなくすことじゃないかな」

大リーグで3試合に登板して防御率4.15。次戦で大リーグ初勝利となるか。佐々木の4度目の登板に注目が集まる。

J-CASTニュース

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