阪神が今秋ドラフト候補に大院大の“超人”外野手・エドポロをリストアップ 兄は総合格闘家エドポロキング

2025年4月15日(火)5時15分 スポーツニッポン

 阪神が今秋のドラフト候補として、大院大のエドポロ・ケイン外野手(21)をリストアップしていることが14日、分かった。1メートル89、93キロの恵まれた体格と並外れた身体能力を生かし、関西六大学野球リーグ通算8本塁打をマークしている。現在、格闘技界で脚光を浴びるエドポロキング(24)を兄に持つ、“超人系”のダイヤの原石を、猛虎が注目している。

 エドポロ・ケインは無限のポテンシャルを秘めている。1メートル89、93キロの立派な体格。しかし、単にパワーヒッターであるだけでなく、スピードも抜群で、躍動感あふれるプレーを最大の武器とする。

 50メートル6秒1の俊足に加え、遠投120メートルの強肩。身体能力の高さを生かし、中堅手としての守備範囲も広い。その名は、関西六大学のみならず、全国に広がりつつある。

 「周りの人とは身体能力が違うと感じてきた」と自認する。その潜在能力を阪神は高く評価。既に今秋のドラフト候補にリストアップしており、5日の大商大戦では複数人の態勢で視察に訪れていた。担当の山本宣史スカウトは、昨秋の時点で素材の良さを認めていた。

 「身体能力は抜群。守備と足はプロでも即通用する。打つ方は確実にコンタクトできるようになれば、さらに評価は上がる」

 課題とされていた打撃面も成長を遂げている。5日の試合では大商大のプロ注目の右腕・鈴木豪太から2安打を放つなど、スカウト陣へのアピールに成功。リーグ通算8本塁打の長打力に確実性が加われば、秋までに評価が「上位候補」まで一気に上がってもおかしくはない。

 父はナイジェリア出身で、母は韓国出身。自身は大阪で育った。兄は名古屋に拠点を置く総合格闘技団体「Rumble」ヘビー級王者で、国内最高峰の「RIZIN」での試合を含めプロ通算3戦全勝を誇るエドポロキング。ケインは日本航空(山梨)時代にも高校通算24本塁打を放ち、3年夏には甲子園にも出場するなど注目を浴びたが、指名漏れを経験した。大学進学後は目標の進路をプロ一本に絞り、ひと足早くトップ選手がひしめく舞台で活躍する兄を励みに、NPB入りを目指している。

 阪神の2軍施設は今年から兵庫県尼崎市へ移転。打撃レーン6カ所などを備えた室内練習場やトレーニング室など、育成環境は拡充された。最新鋭のハイテク機器も備わっている。大物(だいもつ)から超人級の大物(おおもの)へと飛躍を遂げる、猛虎の一員となるか。スカウト陣は引き続き熱視線を注いでいく。

 ◇エドポロ・ケイン 2003年(平15)7月2日生まれ、大阪市出身の21歳。小2からナガセボーイズで野球を始めて外野手を務める。小4からは大阪生野リトルリーグ、中学からは南大阪ベースボールクラブに所属。日本航空(山梨)では2年秋から背番号9でベンチ入りし、3年夏の甲子園で3回戦進出。大院大ではリーグ戦に1年春から出場し、通算8本塁打。50メートル走6秒1、遠投120メートル。1メートル89、93キロ。右投げ右打ち。

スポーツニッポン

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