佐々木朗希、先制許す 四球で初出塁を許した直後に2ラン被弾…3回までの最速は153・6キロ
2025年4月20日(日)5時58分 スポーツ報知
◆米大リーグ レンジャーズ—ドジャース(19日、米テキサス州アーリントン=グローブライフフィールド)
ドジャース・佐々木朗希投手(23)が19日(日本時間20日)、敵地・レンジャーズ戦で今季5度目の先発マウンドに上がり、3回無死一塁の場面でヒガシオカに左中間への先制2ランを許した。2回まで計6人を完璧に抑えていたが、3回は先頭に四球を与え、ヒガシオカに甘めに入った直球を運ばれた。3回まで最速はわずか95・5マイル(153・6キロ)と、本来の球速が出ていない。
“5度目の正直”でメジャー初勝利を目指す佐々木は、通算92勝で昨季は12勝を挙げた右腕・イオバルディとの投げ合い。初回は1番・セミエンを右飛に打ち取ると、続く2番・シーガーのセンターへの大飛球を、中堅・パヘスが佐々木の前回登板に引き続きホームランキャッチ。先制点の献上を阻止し、初回3者凡退を演出していた。
佐々木は、3月19日に東京ドームで行われたカブスとの開幕第2戦でメジャー初登板を果たした。初回に100マイル(約161キロ)を連発し、直球の最速は100・5マイル(約161・7キロ)をマークするなど、インパクトは残したが、3回1安打1失点、自己ワーストタイの5四球で降板し、本来の投球にはほど遠かった。開幕序盤はピッチクロックやメジャー球など、様々な影響を受け、制球を課題に苦しんだが、今季3度目の登板となった5日(同6日)の敵地・フィリーズ戦は「ロッテ時代の映像」をヒントに下半身の意識改革し、5回途中で今季最少2四球と、改善の兆しを見せた。
前回登板の本拠地・カブス戦では、メジャー自己最長となる5回で最多81球を投げ、メジャー初被弾を含む4安打2四球1失点と上々の投球内容を見せたが、メジャー初黒星。メジャーで自己最多81球を投じたが、「疲労感はまだシーズン序盤ですし、もちろんそこまでない。毎試合、100パーセントに近い状態まで回復させて投げられてます。限られた球数の中で、できることはもっとある。まずは自分がいい状態に居続けることが最優先かなと思います」と力を込めていた。
登板3日前の16日(同17日)には、本拠地ドジャースタジアムでブルペン入りし、プライアー投手コーチらが見守る中、スプリット10球、スライダー3球と変化球をまじえて計27球を投げ込んでいた。前日18日(同19日)にも軽めにブルペン入りし、最終調整を終えていた。