ソフトバンクの「ヤーマン」 大卒4年目初安打なるか 背番号「77」ラッキーボーイになれる予感

2025年4月23日(水)7時16分 スポーツニッポン

 ヤーマンの1安打目が待たれる——。ソフトバンク山本恵大外野手(25)が1軍で、もがいている。育成ドラフトで入団して大卒4年目の強打自慢の外野手は12日に支配下選手登録された後、出場4試合でプロ初安打は持ち越し中。18日からの西武3連戦では新背番号「77」の試合用ユニホームが届き、20日の同戦に「8番・左翼」で先発出場して3打席凡退後に交代させられた。

 育成時代は背番号「150」。育成ドラフト9位で入団し、同期に「132」の同2位に川村がいた。「ヤーマンって呼んでますね。昔は“山ちゃん”だったけど。向こうは川村と呼びますね」。ともに大卒の同学年で同じ8月生まれ、外野手、右投げ左打ちで打撃自慢。仲のいいライバルになるのに時間はかからなかった。

 「どちらかが先に(支配下に)上がっても、恨みっこなしな」

 両者は、約束し合った。川村が24年春に先に支配下に昇格された。「悔しいけどうれしいですよ、そりゃあ」と山本は2、3軍戦でアピールを続けた。チャンスを待ち続けた。

 そして、今年3月末。「お試し枠」で1軍のオープン戦に呼ばれた。同21日広島戦の1軍初打席で四球を選んだ。小久保監督は「1軍に最初に来たときの四球。あの1打席は、俺の中では評価している」。柳田が負傷離脱した直後に、念願の支配下登録となったが指揮官は、以前から対応力を評価してきた。

 22日のオリックス戦。今季両リーグ最長試合となった4時間32分の死闘のラスト。延長12回2死二、三塁で今宮の遊ゴロで試合終了。引き分けに終わったが、ネクストバッターズサークルにいたのはヤーマンだった。バットを、振りまくっていた。

 なんか打席では雰囲気が、ある男。「あとは、格好つけずに自分が狙った球をものにできるか」と村上隆行打撃コーチも期待している。背番号「77」から、ラッキーボーイになれる気もする。そろそろ、豪快に白球を仕留めると思っている。2軍調整中の川村の刺激にもなる。もがけ、山本——。(記者コラム・井上 満夫)

スポーツニッポン

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