今秋ドラフトは「大学四天王」に注目! 青学大・西川史礁が人気急上昇の理由

2024年4月24日(水)12時50分 ココカラネクスト

西川は侍ジャパンの欧州代表戦でも好プレーで魅せた(C)産経新聞社

 プロ野球のペナントレースが始まってもうすぐ1か月。グラウンド上では熱き戦いが続いていますが、アマチュア野球のネット裏では「もう一つのペナントレース」が展開されています。

【関連記事】慶大の”清原ジュニア”は何が凄いのか プロ入りの可能性 スカウトの本音

 ドラフト戦線です。

 3月のセンバツ高校野球大会、社会人野球東京スポニチ大会、4月の大学野球春季リーグ戦開幕を契機に、12球団のスカウトは全国各地で逸材の実力を見定めようと、視察を繰り返しています。

 今年の特徴はどのようなものでしょうか。在京球団のベテランスカウトは言います。

「昨年は『東都神セブン』と呼ばれたように、東都大学野球リーグからドラフト1位の投手が7人出るなど、大学生投手が中心のドラフトになりました。一方で高校生はソフトバンク1位の大阪桐蔭高・前田悠伍投手とオリックス1位の上田西高・横山聖哉内野手の2人だけでした。今年もその傾向が続いていて、大学生の即戦力候補が抜けているという印象です」

 その中でも「大学四天王」ともいうべき4人が1位候補として、特に注目を浴びています。明治大のアマ球界NO1ショート・宗山塁遊撃手、青山学院大の右の強打者・西川史礁外野手、最速154キロを誇る関西大のサウスポー・金丸夢斗投手、愛知工業大の最速157キロ右腕・中村優斗投手の4人です。

「4人はいずれも3月の侍ジャパン強化試合・欧州代表戦に選出されました。宗山選手は直前のオープン戦で死球を受け、右肩甲骨を骨折した影響で試合には出られませんでしたが、3選手はプロのトップレベルと交じってもひけを取らないパフォーマンスを見せ、スカウト陣からの高い評価を確かなものとしています」(前述のスカウト)

 左打ちのショートに右の強打者、左右の本格派…と「キャラがかぶらない」ため、秋のチーム事情によってどの選手を1位で行くのか、戦略は変わってくるかもしれません。

「宗山選手は今春リーグ戦の初戦となる4月20日の東大戦でケガから復帰し、元気な姿を見せています。『獲得した球団は10年から15年、ショートを任せられる』と言われるなど、攻守共にハイレベルの選手。甘いマスクに人間性も抜群で、どの球団も欲しい選手なのは間違いない。人気急上昇なのが西川選手です。右打ちのパワーヒッターは稀少ですから。仮に巨人は岡本和真選手がメジャー挑戦の意向を持っているとすれば、後釜としては最適です。先発完投型のサウスポー・金丸、守護神になりえる中村と、現場からすれば喉から手が出るほど欲しい選手でしょう。我々は伸びしろも含め、しっかり調査する必要があります」(前述の在京スカウト)

 一方で高校生のドラフト候補は春から夏にかけて一気に『化ける』可能性を秘めており、その見極めも必要になってきます。

 実りの秋。どの候補に何球団が集中するのか、今から楽しみでなりません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「ドラフト」をもっと詳しく

「ドラフト」のニュース

「ドラフト」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ