尚弥 4年ぶりの米上陸でカルデナスと対面 「この3つをクリアすれば...」今後のPFP1位返り咲きに自信
2025年4月24日(木)8時54分 スポーツニッポン
◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が23日(日本時間24日)、米ラスベガスで行われる4団体王座4度目の防衛戦に向けてロサンゼルスに到着し、公開練習を行った。
23日に日本を出発した井上は21年6月以来の米再上陸を果たすと、空港から同市内のウエストサイド・ボクシングクラブへ直行。軽めのシャドーボクシングとミット打ち、力強いサンドバッグ打ちを1ラウンドずつ披露。ジムには70人を超える日米の記者が集結し“モンスター”の注目度の高さをうかがわせた。
また、挑戦を受けるWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)とも初対面。早くもフェースオフを展開し、最後は笑顔で健闘を誓い合った。
勝てばスーパーミドル級3団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(34=メキシコ)が持つ、4団体王座防衛の世界最多記録に並ぶ。公開練習前には取材に対応し、階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」に言及。現在2位で「今回の試合では返り咲くことはできないと思うが」と前置きした上で、「9月、12月、来年の4月。この3つをクリアすれば1位に返り咲けると思う」と24年5月以来の奪回に自信を示し、「ムロジョン、ボール、中谷」とニヤリと笑った。
井上はカルデナス戦をクリアすれば、9月に日本でWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)と団体内王座統一戦を行い、12月には1試合限定でフェザー級に転級し、WBA世界同級王者ニック・ボール(28=英国)と対戦するプランが進行中。そして来春にもWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)との日本人対決に向かうこととなっている。
練習後には共同プロモート契約を結ぶ、米興行大手トップランク社が用意したプライベートジェットでラスベガスへ移動。決戦の地に入り、いよいよ臨戦態勢に入った。
試合はプライム・ビデオで独占ライブ配信される。