「ハマのタイソン」田中空が4戦目で東洋太平洋王座決定戦へ 「自分も世界を目指している」
2025年4月25日(金)19時32分 スポーツ報知
セミファイナルで東洋太平洋ウエルター級王座決定戦を戦う田中空(カメラ・竹松 明季)
◆プロボクシング ▽東洋太平洋ウエルター級(66・6キロ以下)同級王座決定戦12回戦 田中空—小畑武尊(6月19日、大田区総合体育館)
「ハマ(横浜)のタイソン」の愛称を持つ東洋太平洋ウエルター級8位・田中空(大橋)が、デビュー4戦目で東洋太平洋同級王座決定戦に臨むことが25日、発表された。WBO世界同級2位・佐々木尽(八王子中屋)が返上して空位となった王座を、東洋太平洋同級4位・小畑武尊(ダッシュ東保)と争う。
横浜市内のホテルで会見した田中は「早い段階でチャンスをいただけて感謝している。無駄にしないように頑張りたい」と意気込みを語った。同興行のメインで同階級の佐々木が世界に挑戦することについては「自分も世界を目指しているので、ここでアピールしたい。自分の試合を見てもらって、あいつの試合は面白いなと思ってもらえる試合をしたい」と話した。
23年全日本同級選手権優勝などアマチュア5冠の実績をひっさげ、2024年6月にプロデビュー。身長165センチと同級としては小柄だが、元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)のような規格外の強打でデビュー戦から3戦連続KO勝利中。
所属ジムの大橋秀行会長(60)は「ハマのタイソンと呼ばれているが、早くも東洋タイトルのチャンスが生まれた。佐々木尽選手とウエルター級(世界戦)で日本人同士の対決が夢でもないことになってきた」と期待した。
田中は、大橋会長から「まだ喋りの方は佐々木尽選手には勝てないが」とも指摘されたが、「自分はまだプロに来たばっかりでランキングも下の方なので、しっかりと実績をつけて早く佐々木尽選手らに追いつけるように頑張りたい」と力強く話した。
興行は、NTTドコモ映像配信プラットフォーム「Leminoプレミアム」で配信される。