「ハマのタイソン」田中空が4戦目で東洋太平洋王座初挑戦「早く佐々木尽選手に追いつけるように」
2025年4月25日(金)16時38分 スポーツニッポン
プロボクシング東洋太平洋ウエルター級8位の田中空(23=大橋、3勝3KO)が6月19日に大田区総合体育館で同級4位・小畑武尊(26=ダッシュ東保、22戦14勝6KO7敗3KO1分け)と同級王座決定戦に臨むことが25日、横浜市内のホテルで発表された。同興行で世界挑戦が決まった、WBO世界同級2位・佐々木尽(25=八王子中屋)が返上して空位となった王座を争う田中は「早い段階でチャンスをいただけて感謝している。無駄にしないように頑張りたい」と気を引き締めた。
アマチュア23年全日本選手権優勝などの実績を誇る田中は24年6月のプロデビューから3連続KO勝利中。1メートル65と同級の中では決して大きくはないが、憧れの元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)のように接近戦を得意とし「ハマのタイソン」の愛称を持つ。タイトル初挑戦へ「自分も世界を目指しているので、ここでアピールしたい。あいつの試合面白いな、と思ってもらえる試合をしたい」と気合十分に話した。
元日本ミニマム級2位の父・強士トレーナーも同席した会見では終始、緊張気味。所属ジムの大橋秀行会長からは「しゃべりでは佐々木選手に勝てない」といじられる場面もあったが「これから実績を付けて、早く佐々木尽選手に追いつけるように頑張りたい」と世界にアピールする快勝を見据えた。
▽予定されている当日の対戦カードは以下のとおり。
▽メインWBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦—王者ブライアン・ノーマンjr(米国)VS佐々木尽(八王子中屋)
▽セミ東洋太平洋ウエルター級王座決定戦12回戦—同級8位・田中空(大橋、3勝3KO)VS同級4位・小畑武尊(ダッシュ東保、22戦14勝6KO7敗3KO1分け)
▽日本フェザー級王座決定戦10回戦—同級1位・大久祐哉(金子、10戦8勝5KO2分け)VS同級2位・阿部麗也(KG大和、32戦26勝10KO4敗2分け)
▽IBF世界ライトフライ級王座決定戦12回戦—同級1位クリスチャン・アラネタ(フィリピン、27戦25勝20KO2敗)VS同級2位タノンサック・シムシー(タイ/グリーンツダ)、39戦38勝34KO1敗)
▽76・2キロ契約—東京五輪日本代表・森脇唯人(ワールドスポーツ、デビュー戦)VS韓国ミドル級王者ベク・ハソ(モンゴル、3勝2KO1敗)
▽フェザー級8回戦—アマ全日本王者・大橋蓮(大橋、3戦3勝3KO)VS東洋太平洋スーパーバンタム級10位ラン・コウコウ(中国、22戦12勝8KO8敗2分け)
▽東日本新人王4回戦—山口聖矢(大橋、4戦3勝2KO1敗)VS木内凌佑(セレス、7戦3勝2KO3敗1分け)
興行はLeminoプレミアムで独占ライブ配信される。