阪神、森下の決勝2ランで今季初4連勝!「思い切っていった結果」同点の7回2死三塁、初球をフルスイング

2025年4月25日(金)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神4—2DeNA(2025年4月24日 横浜)

 阪神は24日のDeNA戦に逆転勝ちし、今季初の4連勝を飾った。2—2の7回2死三塁から、森下翔太外野手(24)が19試合ぶりの一発となる決勝の2号2ラン。通算320勝を挙げた球団OB小山正明さんの訃報が届いた一戦で、チームを今季最多の貯金4へ導いた。ビジター8連勝は日本一に輝いた23年5月以来で、首位・広島とは0・5ゲーム差。最高の勢いで、きょう25日からの巨人3連戦(甲子園)に臨む。

 本塁打を確信した森下は、横浜の夜空に人さし指を突き上げた。同点になった直後の7回2死三塁。森原の第1ストライクに照準を定めていた。

 「自分の持ち味は積極的に振っていくスタイル。ここで消極的になったらダメだと思って。自分に言い聞かせました」

 狙い通りに初球を仕留めた。真ん中高め145キロの直球をフルスイング。瞬く間に左翼席へ着弾する19試合ぶりの一発は決勝の2号2ランとなった。地元・横浜市出身のプロ3年目。敵地ながら沸きに沸いた虎党の歓声を横目に、悠然とダイヤモンドを一周した。

 「近本さんがつないで(中野)拓夢さんが還して、すごくいい流れ。思い切っていった結果が、いい結果になった」

 この夜も電光石火の立役者になった。1点を追う7回2死から近本が左翼線二塁打。続く中野の左前打で生還すると、森下の2ランで一挙3点を奪った。この間、要した球数はわずか5球。前日の初回に7球で1点を奪った先制劇を上回る見事な逆転劇だった。

 理想の“構え”が結果に直結している。かねて「打てるかどうかはそれで決まる」と語るほど打撃ではスイングよりも構えを重視する。開幕を迎えても「まだまだ」と納得することは一度もなかったが、メディシンボールを使って体幹強化に普段よりも多くの時間を割いた。

 そんな背番号1が変化を感じ取り、「ハマる」感覚があったのは今月中旬だった。「無意識にバットが上がってきている。良くなっている証拠かも」。現在、バットを握る手の位置は理想とする耳よりもやや上。「無理やり、そのポジションにバットを置いてもダメなんです。体幹を意識して姿勢が良くなって理想のポジションにバットが来る」。言葉通り、15日ヤクルト戦からこの日までの計8試合で14本の安打を放った。

 チームは今季初の4連勝で、同最多の貯金4とした。「この勢いのまま(今日からの)ジャイアンツにも3連勝したい」。ビジター8連勝は38年ぶりの日本一に輝いた23年5月以来。背番号1に本塁打が出始めれば、猛虎の勢いはさらに加速する。(石崎 祥平)

スポーツニッポン

「阪神」をもっと詳しく

「阪神」のニュース

「阪神」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ