【陸上】柳田大輝が全体1位 10秒09で決勝へ「底力は上がっている」
2025年4月25日(金)17時4分 スポーツニッポン
◇陸上・日本学生個人選手権第1日(2025年4月25日 レモンガススタジアム平塚)
男子100メートルの準決勝が行われ、24年パリ五輪400メートルリレー代表の柳田大輝(東洋大4年)が10秒9(追い風1・8メートル)の全体1位のタイムで決勝に進んだ。
スタート前、柳田は後ろ足となる右足のスターティングブロックを1メモリ、後ろにずらした。2度の仕切り直しにも動じない。低い姿勢で飛び出すと、10秒09でゴール。ターゲットタイムに10秒08を設定していたため悔しそうな表情を浮かべたが、「会心のレースだった訳ではいけど、それでも0台が出たので。アベレージというか、底力は上がっているかな」と一定の評価を口にした。
今季国内初戦。午前に行われた予選は10秒54(向かい風1・4メートル)だった。「どうしようもない走りだった。準決勝は刺激も入った中で、風も吹いてくる予報だったので、ある程度記録を狙いに行きつつ、予選よりいい走りをしようと思ってスタートラインに立った」と振り返る。想定通りのレース展開。「もうちょっと記録が良くあって欲しかった。悔しかった」と本音をもらしつつ、「最低限やろうとしていたことが60メートルをしっかりと組み立てることだったので、そこはクリアできたのかな」と語った。
9月の世界陸上東京大会の参加標準記録は10秒00。「標準切るということは、ほぼ9秒台だと思う。常日頃から大学で“標準切っていかなきゃダメだぞ”と言われている。ゴールではなく、まず標準を切ってから」と気合十分だ。6月に行われた昨年大会では追い風3・5メートルの参考記録ながら、9秒97をマークした好相性の競技場。「走るからにはもちろん勝って、しっかりそこに記録がついてきてくれたら1番いいかな」と26日の決勝を見据えた。