【阪神】藤川球児監督「素晴らしいじゃないですか」虎の主砲が8号3ランで本塁打と打点の2冠
2025年4月26日(土)5時0分 スポーツ報知
ヒーローインタビューでポーズを決める佐藤輝明(左)と村上頌樹(カメラ・岩田 大補)
◆JERAセ・リーグ 阪神4—1巨人(25日・甲子園)
甲子園の夜空に白球が舞った。阪神・佐藤輝明内野手(26)は悠然と走り出し、虎党の歓喜が渦巻くダイヤモンドを1周した。巨人・岡本を抜き、リーグ単独トップの8号3ラン。シーズン21打点もライバル球団の4番と並び、堂々の2冠だ。「Tigers Legends Day」と銘打たれ行われた伝統の一戦。虎の主砲は「風も助けてくれて良かった」とお立ち台で余韻に浸った。
1—0の3回1死一、二塁。赤星の浮いたフォークをバットの芯に乗せ、バックスクリーン左に運んだ。「軽く(振る)っていう気持ちでいけているのが結果につながっている」。赤星からはリーグ優勝を決めた23年9月14日にもバックスクリーンに放り込んでいるが、あの快弾を思い起こさせる4試合ぶりのアーチ。藤川監督も「素晴らしいじゃないですか」と絶賛だ。
試合前。ファーストピッチセレモニーに捕手として登場した球団OBの田淵幸一氏から「佐藤(輝)はひと味違うよ、今年はね。岡本とタイトル争いすると思う」と期待のメッセージを送られていた。さらに、プロ通算474本塁打を誇る3代目ミスタータイガースは「ファンが期待して『ここで頼むよ』という時にポンと打つのがミスタータイガースになる条件だから。掛布の後に誰が継いでくれるのかな」と続けていた。
今季8本中、6本が中堅から左翼方向。現在のOB会長で往年の掛布雅之氏=スポーツ報知評論家=と同じように、本塁打を量産している。今季最多4万2628人が詰めかけた聖地で、真価を示した。(中野 雄太)