【高校野球】浜松商の山口祐誠が静高打線を抑え1失点完投でベスト8

2025年4月27日(日)8時5分 スポーツ報知

静岡打線を1失点で抑えて完投した浜松商の山口祐誠(カメラ塩沢 武士)

◆高校野球春季静岡県大会 ▽3回戦 浜松商5—1静岡(26日、草薙)

 高校野球春季静岡県大会は8強が出そろった。浜松商は背番号1の山口祐誠(3年)が静高打線を1失点に抑えて完投し、19年以来6年ぶりに8強入り。27日に準々決勝4試合が行われる。

 県予選まで背番号4を背負っていた軟投派右腕が名門斬りだ。県大会から野球人生で初めてエースナンバーをつけた浜松商の山口が、116球1失点で静高打線を封じた。「抑えちゃいました。素直にうれしい」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 最速120キロ台の真っすぐに、大会前に覚えたツーシームを右打者の内角に駆使して凡打の山を築いた。4回に1点を失い、5回には1死満塁のピンチを背負ったものの、後続をピシャリ。「粘り強く投げられた」。攻撃では1点を先制した初回1死満塁でスクイズを成功させた。「バントの練習はしてきたので自信はあった」と、胸を張った。

 中学時代から内野手。制球力は打撃投手で養った。今春の県切符の懸かった浜松城北戦で公式戦初登板初先発で5回を無失点に抑えた。「フィールディング、けん制などマウンド周りのことはできるし、いつでもストライクが取れる。持ち味を発揮してくれた」。初戦の駿河総合戦に続く完投勝利に戸塚和也監督(51)が賛辞を贈った。

 西部屈指の伝統校も甲子園は2000年夏以来、遠ざかっている。「投げていて楽しい。まずは、東海に出てどこまで通用するか試したい」と、新エースがうなずく。東海切符まであと2勝。技巧派エースの右腕に名門復活が懸かっている。(塩沢 武士)

スポーツ報知

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