柔道・阿部一二三、体重ほぼ倍の120キロの選手に一本負けも「攻める姿勢で試合できたので悔いはない」
2025年4月29日(火)14時57分 スポーツ報知
2回戦で敗退し引き揚げる阿部一二三(カメラ・岡野 将大)
◆柔道 全日本選手権(29日・日本武道館)
体重無差別で行われ、男子66キロ級で五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が初めて伝統の大会に臨んだ。1回戦で2階級上の81キロ級の選手に豪快な一本勝ちをおさめた阿部は、2回戦は近畿地区代表で登録体重120キロの鈴木太陽(日本製鉄)と対戦。体重がほぼ倍の相手に果敢に技を仕掛けたが、開始4分過ぎに大内返しで一本負けした。だが勇気ある挑戦に館内からは大きな拍手が送られた。
試合後の阿部はすがすがしい表情。「すごくいい経験になりました。正直、ちょっと差はあったかなと思います。でも1回戦でしっかり一本勝ちができましたし、2回戦も投げに行く姿勢、自分の攻める柔道の姿勢で試合ができたので悔いはないです」と振り返った。
今後は6月の世界選手権など、階級別の試合に戻ることになる。「自信の部分が次の大会でもっと増えていればいいかな。この全日本選手権であれだけ勝負ができた。66キロ級だったら絶対に負けない思いだったりとか、この全日本選手権を経験して、自分は一回りも二回りも成長したと思いたいですね」とさらなる飛躍を誓った。