【柔道全日本選手権】17歳で初出場から11年 悲願Vの香川大吾「次の五輪、狙います」

2025年4月29日(火)17時54分 スポーツニッポン

 ◇柔道全日本選手権(2025年4月29日 東京・日本武道館)

 体重無差別で男子の日本一を決める伝統の大会は、7回目の出場だった香川大吾(ALSOK)が決勝で16年リオデジャネイロ五輪100キロ超級銀メダルの原沢久喜(長府工産)を優勢勝ちで破り、悲願の初優勝を果たした。

 初出場は17歳2カ月だった14年大会。当時の歴代最年少出場記録を打ち立ててから11年、ついに頂点に立つと、「柔道を本気でやり始めた時から夢の舞台だった。やっと優勝できてうれしいし、ホッとしている」と柔和な笑みを浮かべた。

 過去6回の出場は4強入りすら一度もなし。しかし今大会は初戦の2回戦、3回戦と順当に勝ち上がると、準々決勝では東海大時代の1学年後輩に当たる太田彪雅と対戦。ポイントは奪えなかったものの終始主導権を握り、旗判定で3—0と圧倒した。準決勝では前年王者の中野寛太から技ありを奪って優勢勝ち。決勝でも3分過ぎ、大内刈りで技ありを奪い、そのまま逃げ切った。

 3人の優勝経験者を相次いで破り、28歳での初優勝を果たした香川。高校時代からその名を全国にとどろかせ、将来の五輪代表候補と目されながらも、ここまで国際舞台では目立った活躍はなかった。柔道仲間との何気ない会話の中で、「昔は強かったよね」と言われても流していたが、内心は燃えたぎるものがあったという。「28歳でベテランかも知れないが、年々強くなっていると思う」と胸を張った。

 これまで五輪代表を最前線で争ったことはなかったが、今年の世界選手権代表の太田、同団体戦代表の中野を破ったことは、大きな自信となる。31歳で迎える28年ロサンゼルス五輪に向け、「日本一になってないのに“世界”と言えなかった。やっと世界に目を向けられる。次の五輪、狙います」と堂々宣言した。

スポーツニッポン

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