健大高崎と前橋育英に「コールド」の実力差なし 中盤まで接戦に青柳監督「夏は厳しい戦いに」と警戒

2025年5月3日(土)14時42分 スポーツニッポン

 ◇春季高校野球群馬県大会準決勝 健大高崎 10—2 前橋育英(2025年5月3日 高崎城南)

 今春の選抜で4強入りした健大高崎が10—2で前橋育英に7回コールド勝ちし、決勝に進出した。これで茨城で行われる関東大会の切符を手中に収めた。

 終わってみれば健大高崎の圧勝。ただ、4回終了時点では2—0と前橋育英がリードしていた。先発した左腕・片岡季里(3年)のスライダーが左の好打者が多い健大高崎打線を苦しめたが、守りのミスがゲームを一変させた。

 前橋育英が2点リードして迎えた5回の守備。2死一塁から遊撃手がゴロを弾いて(記録は安打)ピンチを迎えると、続く打球も二塁手が失策でピンチ拡大。2死満塁から健大高崎の2番・加藤大成(3年)が中前打を放ち、続く3番・秋山潤琉(3年)も左中間へ二塁打を放ち、一挙4得点で逆転を許した。さらに6回も守りのミスが絡み、一挙5失点。中盤までの接戦がウソのような7回コールド負けとなった。

 ただ、守りのミスさえなければどちらに軍配が上がっても分からなかった。健大高崎・青柳博文監督は「やはりウチもそうですが、エラーが出ると点を取られてしまう。良い勉強になりました。今日は勝ちましたけれど、夏はまた厳しい戦いになってくる。最後の夏は決勝、準決勝で当たる可能性がある」と表情を引き締めていた。

 前橋育英は1点リードの4回に7番・淡路温史(3年)が健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気(3年)から逆方向の右翼ポール際にソロを放つなど「石垣対策」の片りんを見せた。そして、チームが円熟する夏には精彩を欠いたディフェンスも仕上げてくるだろう。健大高崎と前橋育英の間に「コールド」ほどの実力差はない。(柳内 遼平)

スポーツニッポン

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